米Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)社は、日本法人(神奈川県川崎市)において報道機関向け会見を2018年3月15日に開催し、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)の新製品「Excelon Ferroelectric Random Access Memory (F-RAM) ファミリー」を発表した(ニュースリリース)。車載機器/ECUや産業機器、医療機器などにトラブル発生した際にデータを記録する、いわゆるイベント・データー・レコーダーへの採用を狙う製品である。

Sam Geha氏。日経 xTECHが撮影。
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 FRAMはNANDフラッシュメモリーと同じく電源を切ってもデータ保持できる不揮発性のメモリーである。NANDフラッシュメモリーと比べて記憶可能な容量は小さいなどの弱みがあるものの、書き込み速度が速いなどの特徴を備える。書き込み速度が速いため、クルマで事故が発生したり、産業機器や医療機器にトラブルが発生した際に、発生時の状況を記録しやすい。

自動運転車の普及でデータ保持の重要度が高まる。Cypressのスライド
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 会見に登壇したSam Geha氏(Corporate Exective VP, Memory Product Division)によれば、これから自動運転車が普及してくると、今回の新製品の活躍の場が一気に広がるという。「例えば、初期の自動運転車ではドライバーが運転することも、運転をクルマに任せることもある。また、技術が進めば、完全自動運転車同士の事故もあるだろう。事故が発生したときに、人とクルマのどちらに、クルマ同士ではどちらのクルマに事故の責任があるかを探る用途でイベント・データー・レコーダーは重要になる。そこで我々の新製品が活躍する」(同氏)。同氏によれば、各機器やECUに1個の新製品が搭載されて、クルマ全体のデータを保持するようになるという。

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