フリーランス向けの新手の融資サービスが相次いで始まった。クラウドソーシング上に記録された借り手の業務実績を機械学習で分析して与信審査に利用する。従来、特定の会社や組織に所属しないフリーランスは融資を望んでも信用力の担保が課題だった。クラウドソーシング各社が抱えるデータを活用し、フリーランスの多様な働き方を支える。

 クラウドソーシング大手のランサーズは融資サービス「フリーランスレンディング」を2018年1月から提供を開始した。優秀なフリーランスの特徴を機械学習により分析して推論モデルを構築。融資を望むフリーランスの「タレントスコア」を算出する。このスコアを使ってランサーズが提携するクレジットエンジンが与信審査と融資を実行する。

「フリーランスレンディング」の概要
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 スコアリングには様々なデータを利用する。具体的には発注者の問い合わせに対する応答性、納品後トラブルの有無、受注の総額、受注の継続性、発注者による評価だ。これらを重み付けして学習データとする。過去185万件の依頼履歴が分析対象になる。「同じ取引内容でも発注者評価の高低が分かるのがメリット」(ランサーズ広報)だ。

 利用するのはランサーズが保有するデータだけではない。「弥生会計オンライン」や「MFクラウド会計・確定申告」といったクラウド会計サービス、アマゾン・ドット・コムや楽天といったEC(電子商取引)、「ユビレジ」や「Airレジ」などPOSレジサービスのデータも合わせて審査の対象にできる。

 融資を受けるにはランサーズの会員であることが条件だ。申し込みはWeb上で完結し、面倒な書類作成や郵送は必要ない。最短で当日中に最大100万円の借り入れができる。返済期間は最大6カ月、金利は年8~18%。煩雑で長期間の審査を経ずに事業資金の調達が可能だ。

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