• 編者:日経Automotive/日経ビジネス
    価格:本体25,000円+税
    読者特価:本体20,000円+税
    A4変型判〔CD-ROM付・書籍と同内容のPDFを収録〕
    270ページ(予定)
    ISBN:978-4-296-10245-7
    発行元:日経BP社
    発売日:2019年3月15日

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自動車未来サミットSpring
自動運転のコア技術と課題

内容紹介

100年に1度の変革期を勝ち抜く「CASE+IMP」の最新動向を解説
CASE(コネクテッド、自動運転、共有、電動化)の核心に迫る
今こそ必要なIMP(内燃機関、素材、人)の強さを徹底分析

 自動車業界に流行語大賞があるとすれば、「CASE」は上位に入るでしょう。口にするだけで株価が上がるので「CASEバブルだ」という声もあるほどです。「CASE」はConnected(接続性)、Autonomous(自動運転)、Shared(共有)、Electric(電動化)の頭文字を並べたもので、ドイツDaimler社のDieter Zetsche社長が言い出した造語です。自動車の今後の方向を見通していますし、語呂もよい。たちまち流行語になりました。ただし、これだけでは大切なものが抜け落ちてしまいます。

 本書は、経営の専門誌「日経ビジネス」と自動車産業の専門誌「日経Automotive」の記事から、経営と技術のエッセンスを再構成したものです。ここ1年の動きを振り返ってまとめるとき、CASEだけでは説明し切れないことが明らかになりました。語呂は捨てて、「CASE+IMP」で全体を総括することにしました。

 IMPのIはInternal Combustion Engine(内燃機関)です。確かに電動化は正しい方向です。ただし多くの人に行き渡るにはまだ価格が高い。そこで内燃機関の開発に改めて注目が集まっています。熱効率を高める余地はまだあります。ハイブリッド車(HEV)にすれば効率はさらに上がります。効率が上がると、発電を含めた二酸化炭素(CO2)の排出量を電気自動車(EV)より少なくできる可能性があります。

 電力や燃料を節約するためにも、安全に曲がり、止まるためにも、車体が軽いことが必要です。電池の重いEVでは特に重要となります。軽くできるかどうかを左右する技術がMaterial(素材)です。価格の上昇を抑えながら軽くするためには、加工や接合まで含めて総合的に開発することが必要です。

 見落とされがちなのがPerson(人)です。CASEでは電池、センサーなど、クルマとはケタの違う量産規模を持つ部品の役割が増します。人工知能(AI)のように経験値がモノを言う世界では、“一人勝ち”が起こりやすくなります。その結果、メガサプライヤーによる寡占化が進み、自動車メーカーごとの差が付きにくくなります。そこに人の思いをぶつけることで、クルマに個性が出てくる。競争力はここで決まるのです。本書は、CASE時代のクルマの技術開発の進路を示す1冊となるはずです。

目次

【序章】どこまで行くのか

2040年のクルマ徹底予測/EV化にワナ、エンジン効率60%超/鉄が減り、熱可塑性CFRP台頭/AIと自動運転車が街を見守る/見えてきたクルマの未来/ホンダが頼った中国公安の“視覚”/頭脳狙う巨人たち、日本勢にも活路/走る5000万台、笑う業界、泣く業界

【第1章】Connected(接続性) ひとりでは生きられない

商用車クライシス/“巨人”包囲に動く日野とVW/Daimlerはなぜ強い?/究極の商用車を造れ/トヨタ、2019年に電子基盤刷新/サイバー攻撃に備える

【第2章】Autonomous(自動運転) もう寝るので後はよろしく

機械が「見る」新次元の地図/GM無人運転車/自動ブレーキ、夜間の歩行者で競う/自動操舵回避、ベンツ先陣、攻めるトヨタ/ベロダイン、次世代LIDARで先陣/モービルアイの最新技術「EyeQ4」/BMWが3眼カメラ採用/NVIDIAのAIコンピューター/ブラックベリー、自動運転でよみがえる

【第3章】Shared(共有) 移動ができればそれでいい

トヨタはグーグルに追いつけるか/トヨタのMaaS戦略/グーグルの描く未来/日本版MaaSの実力/ASEANの「アリババ」、グラブ/タクシーの黄金時代到来/ウーバー、相乗りは革命の序章

【第4章】Electric(電動化) 地球のためか中国のためか

ダイソンが見たEV大競争/トヨタの全固体電池/分解調査で分かった日産リーフの実力/電動車は終わる、テスラへの影響大/米燃費規制緩和でEV不要に/中国発EVバブル崩壊/政府に踊らされるEVメーカー

【第5章】ICE(内燃機関) 見切るのはまだ早い

打倒トヨタハイブリッド/1.5Lに小排気量化、コスト削減/ディーゼル再興にのろし/ホンダがトヨタ猛追、新エンジン開発/スバル初PHEVの全貌

【第6章】Material(素材) 高くならない範囲で軽く

部品を3~6割軽くする樹脂化技術/アルミを超えるCFRP/ホンダ、新型車のボディーに採用/EVの必須素材をリサイクル

【第7章】Person(人) 魅力を作るのはそれぞれの思い

マツダ、変革への挑戦/チーフエンジニアの葛藤/トヨタ、ディーゼルを使わない決断/ホンダ、競合車を超える軽量化に挑む/ダイハツ、過度な燃費競争に終止符

※上記は予定です。変更になる場合もございますので予めご了承ください。