東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅から北へ150mほど離れたこの辺りの区間に鋼矢板が埋まっていた。後方の高架橋は2016年度に完成して供用中の下り急行線。写真の右端に見えるのは既存の上り急行線を走り抜ける特急列車だ(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 東京都足立区が進めている竹ノ塚駅付近の東武スカイツリーライン(伊勢崎線)高架化事業で、工事の支障となる鋼矢板が現場の地下に約2000枚見つかったことから、完成時期が1年ほど延びて2022年3月になる見通しとなった。足立区が1月31日に発表した。

■鋼矢板が埋まっていた場所の位置図
(資料:足立区)
[画像のクリックで拡大表示]

 竹ノ塚駅付近では05年に4人の死傷者を出す踏切事故が起こり、「開かずの踏切」問題への社会の関心を高めるきっかけとなった。足立区は11年度に東武鉄道と施行協定を結び、同駅付近の連続立体交差事業に着手した。

足立区が竹ノ塚駅西口付近に掲示している連続立体交差事業の広告(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 この事業の対象は、竹ノ塚駅を中心として南北に延びる1.7kmの複々線区間。当初の事業期間は20年度末までだった。4本の線路のうち西端を走る下り急行線の高架橋は16年度に完成している。

 4つに分けた工区のうち、鋼矢板が見つかったのは北端の谷塚駅(埼玉県草加市)寄りに位置する延長620mのIV工区。施工は大林組・東武建設・鉄建建設・戸田建設JVが担当している。

 東武鉄道によると、竹ノ塚駅から150~300mほど離れた区間で、既存の線路内の地下約1~6mに鋼矢板が見つかった。鋼矢板が埋まっていることが初めて発覚したのは昨年2月。その後の調査で11月に埋設状況が判明した。1枚当たりの大きさは幅40cm、長さ5mとみられる。