シンガポールで、国土全体を3Dモデル化し、建物や土木インフラなどに様々な情報をリンクさせた3Dデータベース「バーチャル・シンガポール」の構築作業が進んでいる。まさに国土全体を丸ごとBIMモデルにしたようなシステムだ。国土レベルでの環境や防災などのシミュレーションから商業施設の案内まで、幅広い活用を見込んでいる。

 「バーチャル・シンガポール(Virtual Singapore)は、国土全体の3Dモデル上に、シンガポールの情報を集約したプラットフォームとなる。実際のシンガポールの状態や動きを、デジタルデータで再現した『ツイン・シンガポール』、つまり双子のようなものだ」――。シンガポール国立研究財団(NRF)のジョージ・ロー(George Loh)氏は現在進行中のプロジェクトについてこう説明する。

 2013年から3年間をかけて、建築確認申請でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデル提出を義務付けたシンガポールでは、「バーチャル・シンガポール」という巨大3Dプロジェクトが着々と進んでいるのだ。

 国土全体の地形上に、建物や土木インフラなどの施設や樹木などを配置した巨大なBIMモデルとも言えるものだ。

バーチャル・シンガポールのイメージ(資料:NRF)
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高速道路のような細かいところまで再現されている(資料:NRF)
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 開発はNRFが中心となり、シンガポール土地管理局(SLA)と情報通信開発庁(IDA)によって進められている。その予算は7300万シンガポールドル(約60億円)にものぼる。