落橋した場合に緊急輸送に支障が生じる恐れがある――。会計検査院が指摘していた高速道路の跨道橋の落橋が現実となった。九州自動車道に架かる跨道橋の橋桁が、4月16日午前1時25分に発生した熊本地震の本震で落ち、緊急輸送道路を寸断する結果となった。19日正午時点で橋桁の撤去作業は続いている。

橋桁が落下した府領第一橋。写真右が福岡側(写真:日経コンストラクション)
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 落橋したのは熊本県の県道32号小川嘉島線の府領第一橋。九州自動車道の御船IC(インターチェンジ)―松橋IC間の緑川パーキングエリア付近に架かっていた跨道橋だ。

 橋長約61mの3径間PC中空床板橋で、橋台と2基のロッキング橋脚で橋桁を支える。ロッキング橋脚は、それぞれ3本の鋼製支柱で桁を承ける構造となっていた。

 1974年に旧日本道路公団が建設。その後、熊本県に管理を移した。

 橋桁は、福岡方面に倒れるように落下した。桁を承けていた橋脚の鋼製支柱の一部は日経コンストラクションの記者の取材時、柱形状を残したまま路面などに散乱していた。