鉄道総合技術研究所は、東日本大震災クラスの大規模な津波がコンクリート橋を直撃した場合、桁の流失や橋脚の倒壊といった被害が生じるかどうかを事前に判定する手法を開発した。橋に作用する津波の流体力と、支承や橋脚の抵抗力とを比較することで被害の有無を予測する。優先的に補強すべき橋を抽出したり、桁の流失防止や橋脚の補強など必要な対策を検討したりするのに役立つ。

津波に対するコンクリート橋の被害判定の概要(資料:鉄道総合技術研究所)
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 被害を判定するために必要な情報は2つ。1つは対象とする橋の情報だ。桁や橋脚の断面寸法、コンクリートの強度、鉄筋の種類や配置間隔などを入力する。支承が鋼製かゴム製かといった情報も重要になる。

 もう1つは、想定される津波の情報だ。津波のシミュレーション結果などに基づき、橋の架設地点における波高と流速の時系列データを用意しておく。

 被害の有無は以下の手順で判定する。まず、支承の耐力と想定される津波の力を比較。津波の力の方が大きければ、桁が流失してしまうことになる。

 桁が流失を免れた場合、次に橋脚の耐力と津波の力を比較。津波の力が上回れば、橋脚は桁もろとも倒壊する可能性がある。

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