写真1■ 米国ニューヨーク市のガバナーズ島で、2016年7月に供用を開始した「ザ・ヒルズ」の風景。マンハッタン島の南端から狭い海路を挟んで、わずか1kmの場所にある。自由の女神像が見える(写真:Koki Sato)
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写真2■ ザ・ヒルズにある4つの丘のうち、最も高い「展望の丘」。天端は海抜21mで、多くの人が眺望を楽しんでいた(写真:Koki Sato)
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 米国の自由の女神像の目と鼻の先にあるガバナーズ島に、小高い丘が連なる公園が整備された。その名は「ザ・ヒルズ」。ニューヨーク市民の憩いの場として人気を集めている(写真1、2)。

 広い公園が不足するニューヨーク市では、マンハッタンからフェリーでわずか5分のガバナーズ島をレクリエーションの場として中核化することが、市民の希望だったという。

 ガバナーズ島はもともと、味気ない駐屯地だった。整備前は、南西部分に工兵住宅がずらりと並び、駐車場に囲まれていた(写真3)。そこを公園へと劇的に変えた点がプロジェクトの面白さではあるが、特徴はそれだけではない。外海に面している南西側を、「22世紀の災害にも耐える」という目的でデザインした。設計を担ったのは、オランダのロッテルダム市を拠点とするWest 8だ。

写真3■ 事業前のガバナーズ島。写真上が北側(写真:The Trust of Governors Island)
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