大林組 「失敗を恐れずにやりなさい」

 「失敗を恐れずにやりなさい」。大林組吉浜釜石道路JV工事事務所の松野徹所長は、若手に繰り返し説いている。JVが担当する現場は、延長約3kmの工区の中に橋梁2カ所、トンネル3カ所を含む。それぞれに若手1~2人の担当を決め、工事が一段落したタイミングで工種が変わるように配置を入れ替える。若手が適性に合った職場を見つけられるようにするためだ。

 下請け会社の作業員や発注者とのやり取りは、各工種を担当する若手の役目だ。さらに、高校生などが訪れる現場見学会でも、できるだけ若手に説明役を任せる。技術的な知識がなければ、工事の内容や現場の状況を正確に伝えられない。

(写真:大林組)
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松野所長(下の写真前列中央)を含め、大林組から16人のJV職員が駐在。うち過半数の9人は30歳以下の若手を集めた。現場見学会では、若手が模型などを使って説明する(写真:大林組)
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 「いびつな年齢構成になったことで、昔は先輩から教わっていた現場の段取りなどを学べる機会が少なくなっている」と松野所長は指摘する。若手からは「マニュアル化してほしい」といった要望もある。

 こうした声に応えて大林組トンネル技術部は2017年2月、若手向けの「現場段取りマニュアル」を作成。社内のトンネル現場経験者の知見を集約し、トンネルの施工や工程管理のポイントをまとめた。OJTの参考資料としても活用する方針だ。

■ 若手向けトンネル現場段取りマニュアル
工種別に施工手順や使用材料、測量方法などを解説。写真と図をふんだんに使った(資料:大林組)
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