2016年4月14日、16日の2度にわたって震度7の揺れをもたらした熊本地震。被災したインフラの再生は、どの程度まで進んだのか。本格復旧に向けて繰り広げられる数々の工事をカメラが追った。

■ 南阿蘇の主な被災インフラの位置
国土交通省などの資料を基に日経コンストラクションが作成。×印は17年4月時点で通行できない橋梁
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村道栃の木~立野線 17年夏に開通した「長陽大橋ルート」

被災した阿蘇長陽大橋と戸下大橋を含む延長約3kmの「長陽大橋ルート」は、2017年夏に応急復旧を済ませて開通した。南阿蘇村の中心部と立野地区を結び、南北方向の交通を確保する。13年に施行された大規模災害復興法に基づき、国土交通省が工事を代行する初の事例となった。

被災直後の阿蘇長陽大橋。橋台部が大きく沈下している。1993年に建設された橋長276mのプレストレスト・コンクリート(PC)ラーメン橋だ(写真:国土交通省)
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斜面崩壊によって桁が一部落下した戸下大橋。95年に完成した橋長305m、17径間の橋だ(写真:国土交通省)
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橋台背面が崩落した阿蘇長陽大橋の復旧工事の様子。右岸側(写真右下)では橋台の再構築に加えて、崩落した地盤を撤去した場所にラーメン高架橋を新設し、ルートも付け替える。戸下大橋(写真奥)でも、復旧作業が進んでいる(写真:大村 拓也)
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ひび割れが生じた阿蘇長陽大橋の橋脚を補修する様子。中空橋脚の内部にモルタルを充填し、鉄筋で一体化する(写真:大村 拓也)
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