パスコは西松建設と共同で、MMS(モービル・マッピング・システム)が草に覆われた法面でも地形データを取得できることを確認し、道路工の出来形計測に有効であることを実証した。

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MMSの機材構成と計測イメージ。車両に搭載したレーザースキャナーとGNSS(GPSなどの衛星を用いた測位システムの総称)を用いて、走行しながら地形情報などを取得する(資料:パスコ)

 近年、土工事などで活用が増えているドローン(小型無人航空機)を使った写真測量による出来形計測では、植生工の後に計測をする場合、草の位置でデータを取得してしまい、正確な地形データを得られないことがあった。両社は、MMSに搭載するレーザー計測器の高さを調整できるように改良して、レーザーの死角を減らすことで計測精度を向上させ、これを解決した。

 国土交通省は、2016年3月にICT(情報通信技術)を土工事に適用するための基準類を新たに作成・改定している。その中で、ドローンや据え置き型レーザースキャナーを用いた出来形計測の手法が制定されたが、MMSの使用については今のところ基準化されていない。

 そこで両社は、国交省関東地方整備局発注の圏央道大生郷地区改良工事で、改良したMMSを道路工の出来形計測に活用するための試験を行った。計測の範囲は、施工対象の盛り土区間1150mの約半分。路面の施工完了後に、草の生えた法面をMMSで計測し、同じ範囲をドローンで写真測量した結果と比較検証した。

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