(1)改正後4年間の出題傾向

 トンネルには大きく分けると山岳、シールド、開削の三つの分野があります。以下は、改正後の2013年度から16年度までの4年間の出題概要です。II―1は4問から2問を、II―2とIIIは2問からそれぞれ1問を選択します。

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 専門知識と応用能力を問うIIの論文では、出題全体の約半分を山岳トンネルの分野が占めています。シールドトンネルと開削トンネルの分野は出題数が少なく、自身の専門とは異なる別の分野の対策も必要です。さらに16年度のII―2は2問とも、施工に関する知識や応用能力が欠かせない内容でした。中でも近接施工は重要なテーマです。13年度のII―2や15年度のII―1に続いて、16年度はII―2で問われています。16年度は出題されませんでしたが、II―2では15年度に図を交えて解答する問題が初めて出題されました。出題テーマの勉強と併せて図の大きさや盛り込むべき要素などをあらかじめ想定しておけば、対処できるでしょう。

 一方、課題解決能力を問うIIIの論文は、いずれも上記の三つの分野を対象とした問題が続いており、受験者が専門とするトンネル分野について記述できるよう配慮されています。16年度のIII―2では、建設工事における最近の施工不良や技術者倫理の問題を背景に出題されました。15年度の労働力不足など、トンネルでは他の選択科目にも共通する幅広いテーマから出題される傾向にあります。多様な観点から記述する形も続いています。道路をはじめ、他の科目の出題テーマにも目を通し、建設事業に関連する最近の話題を把握しておくことが大切です。

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