技術士第二次試験の2017年度の筆記試験で、建設部門の合格率は前年度を0.4ポイント下回る13.8%だった。「土質及び基礎」のように改正後の5年間で最高の合格率に上昇した科目が見られる一方で、「鋼構造及びコンクリート」は急落して10%に届かなかった。総合技術監理部門も16年度から大きく落ち込んでいる。

 文部科学省が10月31日に、17年度技術士第二次試験の筆記試験の合格者を発表。11月28日の技術士分科会の試験部会で各技術部門の合格率を公表した。筆記試験の段階では選択科目ごとの合格率は示されていないが、技術士試験の動向に詳しい5Doors’(名古屋市)の堀与志男代表取締役が合格者名簿などを手がかりに各科目の合格率を推定した*。

●改正後の筆記試験の合格率
[2017年度]
科目 受験
申込者数
受験者数 合格者数 合格率 対前年度
土質及び基礎 1473 1154 194 16.8 2.5
鋼構造及びコンクリート 3474 2722 248 9.1 -3.4
都市及び地方計画 1304 1021 167 16.4 0.8
河川、砂防及び海岸
・海洋
2549 1996 273 13.7 3.7
港湾及び空港 505 396 64 16.2 2.5
電力土木 150 117 23 19.7 -8.1
道路 3077 2410 446 18.5 0.0
鉄道 787 616 80 13.0 0.0
トンネル 659 516 81 15.7 -2.3
施工計画、施工設備
及び積算
3243 2540 271 10.7 -2.5
建設環境 971 760 124 16.3 0.7
建設部門全体 1万8192 1万4248 1971 13.8 -0.4
[2016年度]
科目 受験申込者数 受験者数 合格者数 合格率
土質及び基礎 1466 1144 164 14.3
鋼構造及びコンクリート 3288 2589 324 12.5
都市及び地方計画 1327 1006 157 15.6
河川、砂防及び海岸・海洋 2473 1972 197 10.0
港湾及び空港 551 417 57 13.7
電力土木 122 97 27 27.8
道路 3135 2481 458 18.5
鉄道 736 548 71 13.0
トンネル 643 489 88 18.0
施工計画、施工設備及び積算 2813 2150 283 13.2
建設環境 981 755 118 15.6
建設部門全体 1万7535 1万3648 1944 14.2
科目 2013年度
合格率
2014年度
合格率
2015年度
合格率
土質及び基礎 14.6 12.5 14.2
鋼構造及びコンクリート 16.5 13.9 11.4
都市及び地方計画 15.4 14.3 15.6
河川、砂防及び海岸・海洋 14.2 12.4 12.2
港湾及び空港 14.8 15.7 14.8
電力土木 13.1 18.4 21.9
道路 20.0 8.6 9.4
鉄道 13.5 12.3 11.5
トンネル 18.7 18.2 17.4
施工計画、施工設備及び積算 17.7 18.2 16.4
建設環境 16.3 17.9 15.5
建設部門全体 16.6 13.7 13.1
(注)合格率は対受験者の合格率(%)。2017年度の各科目の値は「合格者数」以外は5Doors'の推定値。5Doors'や文部科学省の資料を基に作成

 建設部門全体では、3年ぶりに前年度を上回った16年度から再び低下した。受験者数の多い「鋼構造及びコンクリート」や「施工計画、施工設備及び積算」が、16年度を2~3ポイント下回る10%前後に急落。「トンネル」とともに、改正後の13~17年度で最低の合格率に落ち込んだことが一因だ。

 一方、「土質及び基礎」や「都市及び地方計画」、「港湾及び空港」は16年度を1~3ポイント上回り、改正後の5年間で最高の合格率に上昇した。

●建設部門の合格率の推移
(注)2017年度の最終合格率は、改正後の傾向から口頭試験の合格率を90%と仮定した場合。文部科学省の資料を基に作成
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