日経コンストラクションが最初にドローンについて大々的に取り上げたのは、2014年7月28日号。土木分野では、災害調査やひび割れ撮影などに使い始めようとしていたところでした。当時の使われ方を一言で言えば、「空撮が簡単にできる小型ヘリコプター」。

 それから3年。いまやi-Constructionの主役に躍り出たドローンですが、機体自身の進化に加え、ドローンに積む装置の小型軽量化も進んだことで、用途が大きく拡大しています。日経コンストラクション6月26日号では、そんなドローンの進化に焦点を当てました。昨年4月25日号の特集「ドローンが現場にやってきた!」の続編として、特集「ドローンが現場にやってきた! 2」を企画しました。

日経コンストラクション2017年6月26日号特集「ドローンが現場にやってきた! 2」から
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 造成などの広大な現場の進捗を直感的に捉えたり、災害時にまず被災状況を把握したりするには、やはり写真や動画が一番です。ですから、「ドローン=空撮」という使い方は、今でも最も一般的でしょう。しかし昨年、i-ConstructionでICT土工が始まって以来、ドローンは写真を撮る道具からデータを取る道具へと変貌しました。ドローンを使って測量する際も上空から写真を撮影しますが、画像を撮るのが目的ではなく、あくまでも目的は座標データの取得です。

 そうなると、何も写真にこだわる必要はありません。最近では、小型の航空レーザースキャナーを搭載した「レーザードローン」が普及の兆しを見せています。樹木が生い茂っていても、光のない夜間でも、地表面の三次元座標を取得できるのです。レーザースキャナーがドローンに積めるほど軽量化されたことで実現しました。さらには、水中の地形を計測できるグリーンレーザーも登場。現在使われている「ナローマルチビーム測深機」と遜色ない精度で、河床の地形を上空から面的に把握できる優れものです。

 そして、ドローンを「目」以外の用途に使う開発も進んできました。例えば、ドローンに吹き付け機を積んで橋脚に表面含浸材を吹き付けたり、損傷箇所に目印を付けるためにカラーボールを投げつけたり、ハンマーを持たせて打音検査したり――。様々な使い方が考え出され、既に現場への導入も始まっています。

 ドローンを使った宅配やタクシーなど、「本当にできるの?」と思えるようなサービスが、すぐにでも実用化されそうな勢いです。今後、土木の世界でも、あっと驚くような使い方が出てくるのではないでしょうか。ドローンから目が離せません。

出典:2017年6月26日
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