「建築単価ウオッチ」は、10月調査の結果をお伝えする。木造戸建て住宅は、プライス推計値と工事原価指数がともに先月から横ばいで大きな変化はなかった。だが、構造用合板の取引価格は、東京、名古屋、大阪の3都市とも上昇している。今後、プライスや工事原価にどう影響するか注目したい。

 10月調査に基づく東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の木造戸建て住宅のプライス推計値は、中央値にあたる中位(50%値)が1m2当たり18万2000円で、前月から横ばいだった(最新2か月分は暫定値)。前年同月比では0.7%の上昇である。

 同様に、四分位で高位(75%値)は前月から横ばいの20万9000円で、前年同月比0.7%上昇。低位(25%値)は前月から横ばいの14万8000円で、前年同月比0.7%上昇だった。

横軸は調査時期。金額は消費税を除く(資料:建設物価調査会)
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データの見方

建設物価調査会の「個人住宅工事費調査」のデータから作成した総工事費単価のプライス推計値。東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)で建設された木造戸建て住宅(軸組み工法、2×4工法)について過去の契約価格データをベースに、建築費指数(工事原価)を用いて補正したもの。実際の契約価格は、建物の規模や施工条件、設計内容、グレードなど様々な要因によって変動するので、四分位で中央値に相当する中位(50%値)のほか、高位(75%値)と低位(25%値)のデータを提供する。最新2カ月分のプライス推計値は暫定値。個人住宅工事費調査は不定期に行われ、14年調査の結果を15年4月以降の推計の基本情報として用いている。15年3月と4月では基本情報となる母集団が異なるので、値の差が生じる

 10月の東京における木造戸建て住宅の工事原価指数(05年=100)は、前月から横ばいだった。専門工事別で見ると、基礎が0.3%上昇した。主な変動要因は、鉄筋、木工などの工事費や資材費の上昇が影響している。

 前年同月比では、工事原価が0.7%上昇した。専門工事別で見ると、電気が2.4%上昇、基礎が2.1%上昇、木工が0.6%上昇、内外装が0.1%上昇となった。変動の主な要因としては、木工、鉄筋、電線ケーブル、石こうボードなどの工事費や資材費の上昇が影響している。

横軸は調査時期(資料:建設物価調査会)
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データの見方

基準年の05年を100とする指数で、木造戸建て住宅の各種工事のコストを表したもの。工事原価とその主な内訳となる木工、内外装、電気、衛生の工事の指数を示している。工事原価は総工事費から一般管理費を除いたもので、プライスに影響を与える利益などを含まない。建設物価調査会が作成している建築費指数に基づく。最新2カ月分の指数は暫定値。詳細は建設物価調査会のウェブサイト

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