主要4用途の建物についてプライスとコストの最新情報をお届けする「建築単価ウオッチ」は今回から4巡目。2017年2月の調査・分析結果を伝えていく。鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションでは建築コストがじわじわと上昇し、総工事費単価のプライス推計値を押し上げている。

 東京における2月のRC造マンションのプライス推計値は、中央値に相当する中位(50%値)が1m2当たり29万2000円(最新2カ月分は暫定値)。前月比で0.1%の上昇、前年同月比で6.8%の上昇となった。16年5月以来の高値を付けた。

 同様に、四分位で高位(75%値)のプライス推計値は31万円で、前月比0.1%上昇、前年同月比1.8%上昇となった。低位(25%値)は24万5000円で、前月比0.1%上昇、前年同月比0.5%上昇だった。

横軸は調査時期(資料:建設物価調査会)
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データの見方

建設物価調査会の契約価格情報「JBCI」のデータから作成した総工事費単価のプライス推計値。東京都内で建設されたマンション(分譲、賃貸、ワンルーム)について過去の契約価格データをベースに、建築費指数(工事原価)を用いて補正したもの。実際の契約価格は、建物の規模や施工条件、設計内容、グレードなど様々な要因によって変動するので、四分位で中央値に相当する中位(50%値)のほか、高位(75%値)と低位(25%値)のデータを提供する。契約価格の調査は年単位で行われ翌年4月に集計結果が得られることから、15年調査の結果を16年4月から17年3月まで推計の基本情報として用いている。3月と4月ではベースとなる母集団が異なるため、値の差が大きく生じる場合がある。最新2カ月分のプライス推計値は暫定値。詳細は建設物価調査会のウェブサイト

 RC造マンションの建築コストは、昨年の終盤から上昇が続いている。

 2月のRC造マンションの工事原価指数(05年=100)は前月比で0.1%上昇した。その内訳を見ると、躯体の0.3%上昇が目に付く。鉄筋の工事費や資材費の上昇が寄与している。

 一方、前年同月比では工事原価指数が0.3%下落した。型枠、鉄筋加工組み立て、衛生配管、木工などの工事費や資材費の下落が影響している。専門工事別に見ると、躯体の2.1%下落が際立っているが、工事の種類によって上下動がばらついた。衛生は0.5%下落、空調は0.1%下落だったのに対し、電気は1.5%上昇、仕上げは0.3%上昇だった。

横軸は調査時期(資料:建設物価調査会)
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データの見方

基準年の05年を100とする指数で、RC造マンションの各種工事のコストを表したもの。工事原価とその主な内訳となる躯体、仕上げ、電気、衛生、空調の工事の指数を示している。工事原価は総工事費から一般管理費を除いたもので、プライスに影響を与える利益などを含まない。建設物価調査会が作成している建築費指数に基づく。最新2カ月分の指数は暫定値。詳細は建設物価調査会のウェブサイト

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