「建築単価ウオッチ」は、2017年12月調査の結果をお伝えする。鉄筋コンクリート造(RC造)高齢者福祉施設のプライス推計値は、前月から0.8%上昇し、値上がりが続いている。工事原価指数も0.8%上昇した。3カ月おきに調査しているRC造の主要工事の取引価格は、東京における鉄筋加工組み立て工事の価格が上昇した。

 東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)における鉄筋コンクリート造(RC造)の高齢者福祉施設について総工事費単価のプライス推計値を見てみよう。

 2017年12月調査に基づく総工事費単価のプライス推計値は、四分位で中央値に相当する中位(50%値)が1m2当たり29万5000円(最新2カ月分は暫定値)で、前月から0.8%上昇した。前年同月比でも14.3%の上昇である。

 同様に、四分位で高位(75%値)のプライス推計値は30万円、低位(25%値)は26万4000円で、前月比はどちらも0.8%上昇した。前年同月比は高位が6.5%の下落、低位が12.4%の上昇となった。

 各位置のプライス推計値が前年同月比で大きく異なる動きを見せているのは、17年度のプライス推計値を算出する際のベースとなるデータ(16年調査値)で、高位のプライスが大きく下がり、中位と低位のプライスが大きく上がったためだ。16年調査による高齢者福祉施設のプライス(1m2当たりの総工事費単価)は、高位が29万4000円、中位が28万9000円、低位が25万9000円だった。

横軸は調査時期。金額は消費税を含まない(資料:建設物価調査会)
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データの見方

建設物価調査会の契約価格情報「JBCI」のデータから作成した総工事費単価のプライス推計値。東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)で建設された高齢者福祉施設(老人保健施設、老人ホーム、グループホーム)について過去の契約価格データをベースに、建築費指数(工事原価)を用いて補正したもの。実際の契約価格は、建物の規模や施工条件、設計内容、グレードなど様々な要因によって変動するので、四分位で中央値に相当する中位(50%値)のほか、高位(75%値)と低位(25%値)のデータを提供する。契約価格の調査は年単位で行われ翌年4月に集計結果が得られることから、16年調査の結果を17年4月から18年3月まで推計の基本情報として用いている。3月と4月ではベースとなる母集団が異なるため、値の差が大きく生じる場合がある。最新2カ月分のプライス推計値は暫定値。詳細は建設物価調査会のウェブサイト

 05年の値を100とする工事原価指数の12月の値は、前月比で0.8%上昇した。専門工事別では、電気が1.6%上昇、仕上げが1.3%上昇、空調0.7%、躯体が0.5%上昇、衛生が0.2%上昇であった。変動の主な要因は、電線ケーブル、鉄筋、鉄筋加工組み立て、空調ダクトなどの工事費や資材費の上昇が影響している。

 前年同月比は2.2%上昇した。専門工事別で見ると、電気が3.9%上昇、躯体が3.8%上昇、仕上げ1.8%、空調が0.8%上昇、衛生が0.5%上昇だった。変動の主な要因は、鉄筋、電線ケーブル、生コン、アスファルト防水、鋼材などの工事費や資材費の上昇が影響した。

横軸は調査時期(資料:建設物価調査会)
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データの見方

基準年の05年を100とする指数で、RC造高齢者福祉施設の各種工事のコストを表したもの。工事原価とその主な内訳となる躯体、仕上げ、電気、衛生、空調の工事の指数を示している。工事原価は総工事費から一般管理費を除いたもので、プライスに影響を与える利益などを含まない。建設物価調査会が作成している建築費指数に基づく。最新2カ月分の指数は暫定値。詳細は建設物価調査会のウェブサイト

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