三井不動産レジデンシャルが販売した横浜市都筑区のマンションが傾斜した問題で、杭工事を請け負った旭化成建材が施工報告書のデータの一部を転用・加筆したことを、同社の親会社である旭化成が10月14日に明らかにした。調査や建物の補強・改修工事などの費用は、旭化成建材が全額を負担する方針だ。旭化成は現在、旭化成建材が杭打ちを請け負ったマンションについて、記録に残っている過去約10年分、約3000件の地盤調査結果を精査。必要に応じて再調査に当たる方針を固めた。

傾斜が明らかになった横浜市都筑区のマンション「パークシティLaLa横浜」。事業者は三井不動産と明豊エンタープライズで設計・施工は三井住友建設。竣工は2007年12月。構造・規模は鉄筋コンクリート造の地上12階建て。住戸数は705戸だ(写真:日経アーキテクチュア)
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 問題となっているのは三井不動産レジデンシャルが2006年に販売した横浜市都筑区のマンション「パークシティLaLa横浜」だ。事業主は三井不動産と明豊エンタープライズで、設計・施工は三井住友建設。鉄筋コンクリート造の地上12階建て、住戸数は705戸と大型のマンションだ。

 三井不動産レジデンシャルから事態の報告を受けた横浜市によると、傾斜が判明したのは全4棟のうちの1棟だ。外壁の水平目地を確認したところ、最大でマイナス2.4cmのずれがあった。その後、ボーリング調査やラムサウンディング試験などを実施して支持地盤の位置を確認。施工報告書に残っている杭長のデータと比較したところ、傾斜した棟の杭52本のうち6本が支持地盤に到達していないことが分かった。到達していても根入り不足の杭も2本あった。