近年、木を主要な構造材に適用した高層ビルが、欧州や北米で次々に完成している。カナダで完成間近の「ブロックコモンズ」は、地上18階建て、高さ58mだ(関連記事「木造を多用した18階建て住宅、カナダ」、取材時点では6月から利用開始を予定)。

カナダ・バンクーバーで建設中の「ブロックコモンズ」。ブリティッシュコロンビア大学の学生用住宅だ。2016年9月に撮影(写真:ナチュラリー:ウッド)
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 オーストリアでは2016年10月、木造を多用した高さ84mの24階建てビル「HoHoウィーン」が着工した。

 このほか、英国ではケンブリッジ大学のマイケル・ラマジ博士らによる80階建ての木造超高層ビル「オークウッド・ティンバー・タワー」(詳細は「世界の木造デザイン(1)」参照)が、スウェーデンでは木と鋼材のハイブリッド部材を使う34階建て集合住宅の計画が、それぞれ発表されている。

オークウッド・ティンバー・タワーは、高さ約315mの高層棟と既存住宅に増築する4つの低層棟から成る(資料:PLP Architecture)
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 欧米で競うように木造高層ビルが計画されている理由は何か──。

 日経アーキテクチュアは本日(6月26日)、テーマブック「世界の木造デザイン」を発行する。ブロックコモンズやオークウッド・ティンバー・タワーをはじめとした、国内外の注目作をリポートしている。同書に収録した動向解説記事「高さ競争では欧米が先行」の一部を特別に公開する。

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