都市木造の普及型モデルを目指すオフィスビルの建設が、東京都国分寺市内で進んでいる。JR国分寺駅前の「国分寺フレーバーライフ社本社ビル」だ。地上7階建ての4階以上で「木質ハイブリッド集成材」を採用し、低層部を多摩産のスギ材によるルーバーで木質化する。設計を手掛けたスタジオ・クハラ・ヤギやteam Timberize、施工を担当する住友林業などが4月6日、建設現場を公開した。

国分寺フレーバーライフ社本社ビルの建て方完了時の様子。地上7階建ての4階以上で木質ハイブリッド集成材を採用している(写真:スタジオ・クハラ・ヤギ)
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 木質ハイブリッド集成材とは、鋼材を集成材で被覆した耐火部材のことだ。内蔵した鋼材が構造部材となり、集成材はそのまま仕上げ材として使用できる。日本集成材工業協同組合が、柱と梁でそれぞれ1時間耐火の国土交通大臣認定を取得している。

木質ハイブリッド集成材。日本集成材工業協同組合が、柱と梁の国土交通大臣認定(1時間耐火)をそれぞれ取得している。国分寺フレーバーライフ社本社ビルでは、H形鋼をカラマツ集成材で被覆したタイプを採用している(写真:スタジオ・クハラ・ヤギ)
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 国分寺フレーバーライフ社本社ビルは、鉄骨内蔵型の木質ハイブリッド集成材の特徴を生かして、構造形式は1棟丸ごとS造とした。混構造を避けて、構造計算や確認申請を簡略化することが狙いだ。

 地上7階建ての1階から3階まではロックウールや石こうボードなどを用いた一般的な耐火被覆で2時間耐火とし、4階から7階にかけて木質ハイブリッド集成材を採用する。スタジオ・クハラ・ヤギによると、すべてを一般的な耐火被覆にしたS造と比較して10~15%のコストアップで建設できる見込みだ。鉄骨の建て方時の施工費の詳細については検証中だという。

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