ソニーとソニー企業は3月31日、同日で一度閉館させる「銀座 ソニービル」への長年の愛顧に感謝するという趣旨で、フィナーレのイベントを開催した。両社は2016年6月に既に、跡地のプロジェクト「銀座ソニーパーク」の概要を発表している。現ビルの地上部分を解体し、18年夏から20年秋までは街に開いたイベント広場として活用。その後、新ビルを建設し、22年に竣工させる予定だ。

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2017年3月31日撮影の「銀座 ソニービル」。所在地は東京都中央区銀座5-3-1。敷地面積707.27m2、建築面積686.39m2、延べ面積8811.64m2、地下5階・地上8階・塔屋3階、高さ31m、塔屋12mという規模だった(写真:日経アーキテクチュア)

 東京・銀座の数寄屋橋交差点に面し、1966年4月29日に開業したソニービルの大きな特徴は、「花びら構造」と呼ぶ地上1階から7階まで連続するスキップフロアの構成。「縦の"銀ぶら"」ができるという触れ込みで、街路を引き込むような格好になっていた。3月31日まで開催した「It's a Sony展」では、その空間の妙味を生かし、来場した観覧客が作品や建物と触れ合いながら上階に回り込んでいける展示構成としていた。

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「It’s a Sony展」の様子。2016年11月12日から17年3月31日まで、1階から4階を使って開催。2期に分け、16年2月17日から最終日までの後半では「未来」をテーマに、街に開いた銀座ソニーパークの様子を先取りするイメージのインスタレーションを展示した。来場者と共に、幅約120m、標高差約9mの大規模なウォールアートを進化させる趣向で、観覧客を次第に上階に誘い込むような展示としていた(写真:ソニー)

 フィナーレのイベントは4階で始まり、ソニーの平井一夫社長兼CEOによる銀座ソニーパークなどに関するトークの後、東京スカパラダイスオーケストラが登場した。サックスを吹く平井社長や関係者などを巻き込みながらスキップフロアを巡って降りるパレード形式となり、最後にビル南東側の「ソニー通り」に出てライブを続行。午後7時、雨中で聴衆の見守るなか、平井社長が改めて現ビルに対する思いを語って別れを告げた。

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2017年3月31日の午後6時から1時間にわたって行われた「銀座 ソニービルフィナーレイベント」の様子。ソニーの平井一夫社長兼CEO(左写真の中央)と東京スカパラダイスオーケストラが共演した(写真:日経アーキテクチュア)

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「銀座 ソニービルフィナーレイベント」の様子。小雨の降るなか、隣のメゾンエルメスとの間にある「ソニー通り」に出てライブを続けた。新ソニービルでも“パーク”の考え方を継承し、「これまでに例をみない都市機能を内包し、都市的で公共性の高い施設」を目指すとしている(写真:日経アーキテクチュア)

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