設備や建材について、プロはどのような視点でメーカー・製品を選ぶか──。49分野別に採用したいメーカーを聞いた日経アーキテクチュア恒例調査の結果を今年も紹介する。選定のベースとなる情報収集では「ウェブ情報」のウエイトが高まっているようだ。

 日経アーキテクチュアが毎年実施している製品分野別の採用したいメーカーランキング調査の結果を紹介する。調査対象にした製品分野は、昨年と同じく49分野。ただし、昨年の対象から1分野(ハンドドライヤー)を落とし、「住宅用室内ドア」を新たに加えた。

 1位の会社(一部は製品・ブランド名)が変動したのは、新規分野を除く48分野のうち、6分野とわずかだった。昨年は49分野中10分野が変動していたので、多くの分野で“定番化傾向”の進行が読み取れる。

 この調査と並行して日経アーキテクチュアは別途、定期購読者である設計実務者を対象にしたアンケート調査も実施。製品選択の際にとる行動について、住宅・非住宅別に聞いた。具体的にとる行動を3つまで複数回答で選んでもらい、全体に対する選択者数のパーセンテージを調べた〔図1〕。

〔図1〕建材・設備を選ぶ際に参考にする資料や行為は?
日経アーキテクチュア読者アンケートの結果に基づく。調査は2017年8月~10月にかけて実施。回答者合計397人のうち、建築設計関係の仕事に就いている241人の回答をまとめた(上記項目を5つまで複数回答)。日経BPコンサルティングの協力を得て集計した(資料:日経アーキテクチュア)
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 例えば「ショールームで見る」「メーカーなどの営業担当者に話を聞く」など、住宅と非住宅とで20ポイント前後の差が見られる行動は、営業活動や業務プロセスの違いが背景にあるとみられる。その一方、製品カタログや広告などの情報収集は、いずれもウェブ媒体が紙媒体と同程度、あるいはやや上回る傾向があった。昨年実施した同様の調査で紙媒体が明らかに優勢だった結果に照らすと、ウェブ媒体からの情報収集が着実に増えているようだ。

 ランキング調査では昨年同様、分野別に「製品選びで主導権を持つのは誰か」も聞いた。発注者や意匠設計者ほか、主導権を持つプレイヤーは製品分野ごとに差があるが、各分野の傾向は昨年とおおむね変わらない〔図2〕。

〔図2〕多くの分野で設計者がリード役に
次ページ以降のランキングに掲載した49部門別に、製品選びの主導権を握っているプレーヤーを集計した。調査概要は次ページのとおり。大半は設計者の主導権比率が高いが、発注者などの声が強い分野もある
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