切り土や盛り土を伴う古い擁壁は、ひとたび地震の襲撃を受けるとたちまち弱さを露呈する――。熊本地震の被害分析が進むなか、擁壁の崩壊によって家屋に大きな被害が及んだ実態が明らかになった。崩壊した擁壁は関連法規に適合しないものがほとんど。誰も責任を負わない無責任の連鎖が被害を広げた。地盤の安全に無関心であることは許されない。地盤の専門家と連携した対策が不可欠だ。

昨年4月に発生した熊本地震で、熊本県益城町の幹線道路沿いで高さ約5mの擁壁が崩壊した。写真の白い住宅は、竣工してわずか10日後に被災した(写真:住民が提供)
[画像のクリックで拡大表示]

目次

出典:2017年3月 22~23 特集 地震が暴く危うい擁壁
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。