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事例で検証 雨漏り多発部位徹底攻略セミナー
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  • 定員:200名
  • 受講料
    • 【読者特価】:9,800円(税込み)
    • 【一般価格】:18,800円(税込み)
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築5年の店舗併用住宅で発生した、大量の雨漏り。前回、「意匠満点でも雨仕舞いは落第」では原因を探った。今回は、ほかにも見つかった問題点を見ていく。

 ほかにも続々と問題点が見つかった。天井材の裏には、本来設置されているはずの断熱材が施工されていなかった〔写真1〕。さらに、壁面に設置された断熱材には、所々に大きな隙間が空いていた。これでは断熱材の機能を果たせない。また、換気用ダクトが天井裏で途切れていた。断熱や空調の観点からみても、問題の多い建物と言わざるを得ない。意匠上は見栄えのする建物だが、一皮むくと雨仕舞いだけでなく、断熱や空調も基本的な施工ができていなかった。

雨仕舞い以外にも続々と問題が
〔写真1〕断熱・空調工事でも施工不良
(写真:第一浜名建装)
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(写真:第一浜名建装)
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外壁の仕上げ材を剥がすと新たな問題が見つかった。天井材の裏には、設置されているはずの断熱材が入っていなかった。壁の断熱材の間に大きな隙間があったほか、換気用のダクトが天井裏で切れていた。断熱・空調工事でも多くの施工不良を抱えていた(写真:第一浜名建装)
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 これらの状況を踏まえて改修工事を計画。雨仕舞いを根本的に見直すことにした。

 まずは、断熱材を全て入れ直し、隙間を埋めた。1階と2階の外壁仕上げを窯業系サイディングで統一し、通気層を確保したうえで透湿防水シートを張り替えた。同時に水切りも設けたので、万が一、雨水が1次防水面の外壁を突破しても、2次防水面の透湿防水シートが張られている通気層を流下し、水切りから外部へ排出されるルートを確保した〔図1〕。

〔図1〕通気層を確保して水切りを設置
改修工事の概要。1階と2階の境界線に中間水切りを、また1階の基礎面の上に土台水切りを設けた。雨水が外壁を突破しても、透湿防水シートが張られている通気層を流下し、水切りから排出される。外壁材のジョイント部においては、1本のC形鋼では下地寸法が不足するのでもう1本追加した(資料:第一浜名建装)
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