国立新美術館で開催中の展覧会「安藤忠雄展 挑戦」の関連イベントとして、「ANDO建築スタンプラリー」が実施されているのをご存じだろうか。都内の8カ所を巡ってオリジナルスタンプを集めるこのイベントに、建築専門書店に勤める建築好き女子、関口奈央子氏がトライした。

 「ANDO祭り」が始まった。メーンイベントは国立新美術館で開催中の展覧会「安藤忠雄展 挑戦」だ。つまりキーワードは、「挑戦」。この2文字に込められた氏からのメッセージに、私は応えなくてはならない。ANDO氏からの「挑戦状」、その名は「ANDO建築スタンプラリー」。

会場の建物をイラストにしたかわいいスタンプ。台紙は各施設に用意されている(写真:日経アーキテクチュア)
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 決行は、展覧会開幕後、初の日曜日となる10月1日だ。

 だが、「挑戦」の火ぶたは突然、切って落とされた。日曜は「東京大学 情報学環・福武ホール」が閉館だと知ったからだ。慌てて向かったのは、敷地の広さに定評がある東京大学。

 一抹の不安を感じながら赤門をくぐり、イチョウ並木を進むも、すぐに「三四郎池」に迷い込む…。池を物うげに眺めている文学青年(?)に助けを求める。青年の指示通り赤門に戻り、再スタートすること数十秒。総合図書館(内田祥三設計)が見えてきた。これが国内最高学府の図書館の重みか…ゴシック的アーチに見とれる。って、こっちじゃない。

「東京大学 情報学環・福武ホール」。コンクリート打ち放しの壁は、全長100mの細長い敷地と建物の全長におよぶ。通称「考える壁」(写真:日経アーキテクチュア)
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 振り返ると、水平に延びるコンクリート打ち放しの壁。高さ4m弱はある。けれども、真ん中辺りに横長のスリット開口が入っているので、圧迫感はそれほどない。壁の向こうには高さ控えめの建物が見える。

 壁の裏側へと回った。目前に立ち並ぶのはコンクリート建築らしからぬ華奢(きゃしゃ)な柱。見下ろせば、緊張感あふれる階段広場が地下2階へと続く。

地下2階まで続く、吹き抜けの階段状のオープンスペースを見下ろす(写真:日経アーキテクチュア)
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 オープンスペースを歩いていると、スタンプ台が現れた。緊張で手が震えないよう気をつけながら、記念すべき初スタンプを押す。旅は始まったばかりだ。

記念すべき初スタンプを押す(写真:日経アーキテクチュア)
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