校舎だった建物のコンバージョン(用途転換)、ステージのある執務スペース、直営のカフェ、屋上の緑化テラス。「都市デザインシステム」が2007年12月末に移転した新オフィスを説明するには、様々なキーワードが必要だ。

 全体を通して感じるのは、新しさと懐かしい雰囲気の共存したたたずまい。なかでも印象に残ったのは、ひらひらと揺れる白いレースのカーテンだった。

「都市デザインシステム」が1棟丸ごと入居する「UDS-TOKYO」ビル。予備校の校舎をコンバージョンした建物が斜面に面して建っている。1階は応接室とカフェ、2階と3階が執務スペースになっている。地下階には倉庫や多目的室などが入る(写真:守山 久子)
「都市デザインシステム」が1棟丸ごと入居する「UDS-TOKYO」ビル。予備校の校舎をコンバージョンした建物が斜面に面して建っている。1階は応接室とカフェ、2階と3階が執務スペースになっている。地下階には倉庫や多目的室などが入る。
(写真:守山 久子)

エントランス。石垣まわりには植栽を施し、小さく社名の看板を埋め込んでいる。大きなサインもなく、慎ましやかなたたずまいだ(写真:守山 久子)
エントランス。石垣まわりには植栽を施し、小さく社名の看板を埋め込んでいる。大きなサインもなく、慎ましやかなたたずまいだ(写真:守山 久子)
エントランス。石垣まわりには植栽を施し、小さく社名の看板を埋め込んでいる。大きなサインもなく、慎ましやかなたたずまいだ(写真:守山 久子)

 都市デザインシステム(東京都渋谷区)は、梶原文生社長が1992年に設立した。翌93年、同社の核となるコーポラティブハウス(入居希望者が知恵を出し合ってつくる住宅)の事業を開始している。

 当初は渋谷区桜ケ丘にオフィスを構え、99年に渋谷区道玄坂へ移転した。以後、近辺で3度移転を繰り返したが、ご多分にもれずオフィスが手狭になってきた。今回の引っ越し直前にはビルが二つに分かれており、コミュニケーションにも問題が生じていた。

 そこで1年以上探して見つけたのが、JR千駄ケ谷駅に近い築25年のこの建物だ。延べ面積約2400m2、地下1階・地上3階建てのビルを丸ごと借りて、東京オフィスの全170人弱が引っ越した。

 建物は、もともと校舎として建てられたものだ。現在の持ち主は非公表ということだが、以前、有名予備校だったのはよく知られている。

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