2013年度の改正に伴って、06年度まで実施されていた択一式試験が復活しました。技術部門(建設部門)全般にわたる専門知識が問われ、20問の出題から15問を選んで解答する五肢択一式の形です。試験時間は1時間30分、合否判定基準は60%以上となっています。

 2013年度の出題内容を見ると、試験前に文部科学省が過去問題の確認を示唆したように、06年度までとほぼ同じ問題が全体の半分弱に当たる9問も占めているのが特徴です。

 例えば設問のI-4やI-7~9、I-16は数値や用語などはやや異なりますが、選択肢の順序も含めて04~06年度の問題とほとんど同じです。同様にI-3は04年度の、I-6は06年度の選択肢の順序を入れ替えたものです。

 さらに、NPMやTDM、VFM、PI、電子基準点の意味を問うI-17は、06年度に出題されたものです。I-20の環境ロードプライシングやユニバーサルデザイン、シックハウス問題、静脈物流システム、リモートセンシングも04年度の問題と同じです。

 これらの問題も含め、04~06年度に出題されたテーマやキーワードが頻出しています。例えば、06年度まで3年連続して出題された「公共事業コスト構造改革」などのコスト削減の取り組みやISO14001(環境マネジメントシステム)、循環型社会形成、建設廃棄物、建設産業の就業者数は13年度も出題されました。

 ほかにも社会資本整備重点計画や許可業者数、京都議定書、海上コンテナ貨物取扱量、VE、品質マネジメントシステム、性能規定、国土形成計画、地価の動向、都市再生や地域再生、ゼロメートル地帯や高潮災害、リサイクル、建設投資、空港の数、バリアフリー、地理情報システム(GIS)など、06年度までの試験で問われたテーマやキーワードが13年度も出題されています。

●13年度の試験で出題された主なテーマやキーワード
主なテーマやキーワード 問題の番号
京都議定書、温室効果ガス、建設業許可業者数、人口減少、海上コンテナ貨物取扱量 I-1
社会資本整備重点計画、選択と集中 I-2
VE方式、品質マネジメントシステム、性能規定、低入札 I-3
コスト構造改善プログラム、ユニットプライス、総合コスト改善率、設計VE I-4
国土形成計画法、豪雪地帯、地価の動向 I-5
都市再生、地域再生、人口減少 I-6
ISO14001(環境マネジメントシステム) I-7
レッドリスト、絶滅危惧II類 I-8
ゼロメートル地帯、高潮災害、台風 I-9
災害対策基本法、防災 I-10
循環型社会形成、3R、グリーン購入法、建設廃棄物、建設リサイクル I-11
建設産業の就業者数、建設投資、建設業許可業者数、雇用・労働条件、異業種JV I-12
国際コンテナ戦略港湾、整備新幹線、乗り合いバス、空港法、空港の種別や数 I-13
バリアフリー、テレワーク、ワークライフバランス I-14
地理情報システム(GIS)、ISO19100シリーズ I-15
性能設計、土木・建築にかかる設計の基本 I-16
NPM、TDM、VFM、PI、電子基準点 I-17
新エネルギー、太陽光発電、風力発電、地熱発電、京都議定書 I-18
コンクリートの混和材、度数率、リスクアセスメント、トランジットモール I-19
環境ロードプライシング、ユニバーサルデザイン、シックハウス、静脈物流システム、リモートセンシング I-20

試験開始から30分程度で半分が退室

 過去問題からの出題を除くと、半分程度が国土交通白書2012から出題されています。例えば、I-14の選択肢はすべて同白書の203~205ページに掲載されています。

 I-13はすべてが白書からの出題ではありませんが、176ページの記述内容と明らかに異なる選択肢があります。白書のグラフを文章の形にした出題も見られます。I-11は参考資料編の、I-12は200ページのグラフに目を通しておけば、容易に解答できるでしょう。

 一方、図表やグラフを示して問う出題や適切または不適切な選択肢の数を選ばせる問題は見られませんでした。数値も明らかに間違いとわかるものが含まれているなど、総じて簡単な問題が多かったと思われます。

 試験時間も十分だったようです。実際、試験開始から30分程度で解答を終え、半分くらいの人が退室した会場もあったと聞きます。

 出題内容や受験者の声を踏まえると、択一式だけでみた合格率は50%を超えている可能性があります。ただし、次の14年度の試験では、06年度までの過去問題を基にした出題は減ると考えられます。難易度が大きく上がるとは思えませんが、平均点はやや下がるかもしれません。

 次ページ以降に、2013年度に出題された20問を掲載します。解答は、各問題の次ページの冒頭に記載しています。出題テーマやキーワードを改めて確認し、14年度以降の試験に役立ててください。

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