必須科目である建設一般(以下、一般論文)は、2012年度も2問から1問を選んで解答する形でした。難問や奇問はなく、一般論文で必要な論理的考察力と課題解決能力が問われる内容となっています。

「地震」の記述だけでは減点

 特に第1問は昨今の災害を基にした極めて標準的な出題であり、予想が的中した受験者は多かったのではないでしょうか。ただし、問題文の冒頭にある「東日本大震災を契機として」に惑わされた受験者が少なくなかったようです。

 地震のことしか触れなかった人もいたようですが、それでは減点です。出題の意図は「防災・減災」ですので、大雨や洪水、土砂災害、さらには火山なども対象として考えられます。昨今の災害からは少なくとも洪水には触れる必要があるでしょう。これらを意識して記述すれば、量も書けたはずです。

 もう一つの第2問のテーマは地球環境問題で、想定内の出題です。ただし、問題の文中に示した(1)~(3)の三つの視点からそれぞれ説明し、解決策を述べるよう求めています。これまで見られなかった出題方法です。三つの視点の切り口を変え、対策方法を書き分けるのは容易ではありません。

 いずれの問題も11年度のように出題の前提条件の幅が広くなく、書くべきことは明確でしたが、論文の構成や組み立て方に戸惑い、書きづらいと感じた人は多かったかもしれません。

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