地域発展を狙った東京急行電鉄の新たな一手が動き出した。東急田園都市線二子新地駅から徒歩2分の高架下に7月、コミュニティー施設「にこぷら新地」が開業した。二子玉川駅から溝の口駅間の複々線化で生まれた高架下の空間を活用したもので、地域住民が主体的に運営を担うのが特徴だ。「地域に必要な機能を整備することで、選ばれる沿線を目指す」と、東急電鉄鉄道事業本部事業戦略部の織茂宏彰・事業推進課長は事業の目的を説明する。

東急田園都市線の二子新地駅と高津駅の間の高架下にオープンしたコミュニティー施設「にこぷら新地」の外観。天井高2600mmの鉄骨造平屋建てだ(写真:日経アーキテクチュア)
高架の東側から見る(写真:DT08)

 この施設を運営するのは、特定非営利活動法人(NPO法人)「DT08(ディーティーエイト)」。運営の受け皿として、13年10月に地域住民が設立した。法人名のDT08は、二子新地の駅番号から命名。14年6月、事業主の東急電鉄との間で、賃貸契約と運営協定を締結した。賃料はNPO法人などでも利用しやすいようにと、周辺相場よりかなり抑えて設定されている。

 施設の面積は約264m2。多目的スペースとワークスペースを備える。地域のサークル活動や作品の発表会、セミナーや会議などに貸し出す。簡易キッチンもあり、パーティーやイベントなどにも対応できる。

面積約105m2の多目的スペース。中央の仕切りで2室に分けて利用できる(写真:日経アーキテクチュア)
工作や作業での利用を想定するワークスーペース。面積は約47m2(写真:日経アーキテクチュア)

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