米国では毎年4月第2週が「全米ロボット週間」と指定されており、各地でロボット関連のイベントや競技会が開かれる。シリコンバレーでは「Robot Block Party」という地元のロボット会社やロボット開発者が製品を出展し、交流するイベントが2016年4月6日に開かれた。

 このパーティーには毎年、大学の研究所や地元の大企業、ロボットのスタートアップ、教育ロボット会社、個人のロボット愛好家など、タイプの異なるさまざまなロボット関係者が集まってくるのが魅力だ。

 出展されるロボットもいろいろで、その完成度にも差がある。ホビイストが途中まで作ったヒューマノイドロボットを展示しているかと思えば、注目されるスタートアップの倉庫ロボットが動いていたり、紙でできたオモチャロボットがバトルをやっていたりする。そんな不揃いさがかえって、シリコンバレーのロボット関係者の層の厚さを感じさせる。

写真1●人気を集めていた「Bistrobot」
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 今年のパーティーで多くの人々に取り囲まれていたのは、サンドイッチロボットだった。サンフランシスコにある米Bistrobotというスタートアップが開発したもので、手づくり風のサンドイッチをその場で作ってくれる。

 ただし、ロボットと言っても手や足があるわけではない。正確に言えば「サンドイッチ製造マシン」といったところだ。お客がタブレットからサンドイッチに挟む具やソースを選択すると、2枚のパンを乗せた箱が動き出し、パンの上に次々とハムや野菜、ソースなどが降ってくる。最後に箱を閉じると、サンドイッチができ上がりとなる。

写真2●流れ作業でサンドイッチを作るBistrobot
写真:瀧口範子
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 同社はアクセラレーターとして知られる米Y Combinatorの卒業生で、現在は投資家を募っている最中だ。展示したのは数台しかないプロトタイプの一つで、ほかの1台は既にサンフランシスコのカフェで稼働中という。

 創業者たちによると、このロボットは普通の作業員の2倍の速度でサンドイッチを作ることができるという。しかし見ている限りでは、それほど速いようには見えなかった。日本のカフェの店員さんなら、もっと手際よく作れるのではないかと思うほどだ。むしろこのロボットの売りは、ロボット自体が見せ物になって、集客をするというところにある。

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