たまに海外に行くと、「日本はトイレに恵まれた国だ」と感じる。日本では、駅やデパート、お店などあちこちにトイレがある。そこそこ清潔で、何より無料。日常生活の中で、トイレがなくて困ることはめったにない。ただ、実はそれは一部の人間だけに言えることだ。障害者、お年寄り、赤ちゃん連れのお父さんやお母さん……立場の異なる人たちにとって、使いやすいトイレは想像以上に少ない。中には、トイレが不安で外出を控える人もいるほどだ。

 特定非営利法人(NPO)Checkは、こうした人たちのために、全国の多機能トイレを掲載したトイレマップを制作し、Webサイト「Check A Toilet」で公開している。日本全国のトイレの所在地はもちろん、車いすへの対応や授乳室の有無といった設備内容を調べられる。一部写真も掲載されており、中の様子を確認することが可能だ。集めた情報は「Googleマップ」などにも提供されている。

クチコミによるマップ作りに企業も協力

 トイレマップの情報源は、一般の人たちのクチコミだ。外出先で多機能トイレを見つけた人たちが、Webサイトや「iPhone」から情報を登録している。ただ、まだまだ知名度が低い。そこでCheckでは「アフター5チェック」という社会貢献イベントを企画した。企業と協力し、社員から参加者を募集。仕事が終わった後、各人にiPhoneを配布し、会社周辺の多機能トイレをチェック、登録してもらうのだ。Checkにとっては活動を知ってもらうきっかけに、企業にとってはCSR(Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任)活動の一環になる。既に、ソフトバンクグループ、JT、日本財団などが参加を決定。その後も全国でイベントを実施する予定だ。

 今回、6月9日に東京・汐留でソフトバンクグループと共に実施したアフター5チェックに記者も参加してみた。この記事では、その様子をレポートする。

「Check A Toilet」でトイレを検索した画面。所在地、設置されている設備、画像が見られる
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