2008年8月から9月にかけて、キヤノン、日本ヒューレット・パッカード(以下HP)、ブラザー工業(以下ブラザー)の3社が、秋冬商戦向けのインクジェットプリンターを発表した。店頭では大半が10月以降に新製品へ切り替わっていく見通しだ。各メーカーが注力した点や主要製品の概要を解説する。

 ここ数年は停滞していた画質競争だが、今商戦は多少変化の兆しが見られる。キヤノンが新開発の染料系インク、ブラザーが新型のヘッドを投入したのだ。両社の新機種は共に色域が向上しており、写真などの表現力が増したとされる。さらにブラザーは顔料系の黒インクにも手を加え、文字のにじみを抑えた。

 使い勝手にも進歩が見られる。キヤノンは複合機全機種に「おまかせスキャン」機能を搭載した。これはスキャン時のプレビューや画質設定などを全自動化するというもの。一方、ブラザーは直感的な操作ができるタッチパネル付き液晶を主要機種に採用した。

 無線LANの搭載も拡大傾向だ。無線LAN環境があれば、複合機を複数台のパソコンで共有できる。キヤノンは2機種、ブラザーは4機種に無線LANを搭載した。

キヤノン http://canon.jp/

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