ディスプレイメーカーのナナオから、ユニークな製品が発表されました。同社が5月21日に発売する20インチのカラー液晶ディスプレイ「FlexScan EV 2023W」は、人の存在を感知して表示のオン・オフを切り替えます。ユーザーが席を離れると自動的に画面を消し、席に戻ると自動で復帰するのです。

 この製品を見て、すぐに思い出したのが男子トイレ。オフィスの小便器は、近づくと赤いランプが点灯し、離れた瞬間にランプが消えて洗浄水が流れ始めます。これを可能にしているのが、赤外線センサー。便器から人に向かって赤外線を照射し、その反射光を受信して人の存在を感知します。この自動洗浄システムのおかげで、便器はいつも清潔に保たれ、我々も不快なアンモニア臭から解放されました。

 興味を持った私は、ナナオの技術者に尋ねてみました。「これって男子トイレの自動洗浄と同じ理屈ですか」。先方はニヤリと笑い「その通り」。技術者の話によると、ディスプレイのセンサーが人を感知できる距離は120センチ以内。また、人間とほかの物体(例えば、椅子の背もたれなど)を区別するため、1分間動きがなければ静物と判断して画面を消すそうです。

 この理屈だと、ユーザーが居眠りをすれば“静物”と判断され、1分後に画面が消えることになります。そして眠りから覚め、寝ぼけ眼をこすりながら、おもむろに画面に向かえば、自動的にスイッチが入る…。省電力に貢献するだけでなく、居眠り人間の面倒まで見てくれるとは…。センサーの技術って本当に面白いと思います。