パソコン、インターネットの普及に伴って、音楽や映画など著作物の違法コピー問題は深刻さを増しています。SDメモリーカードの著作権保護対応機能は、こうした違法コピーを防ぐ目的で使われています。現在、一部の携帯音楽プレーヤーなどがこの機能を利用しています。

 では、その仕組みを簡単に説明しましょう。SDカードは、データの暗号化技術を利用して著作権を保護します。例えば、パソコンにダウンロードした著作権付きの音楽データをSDカードに保存する場合、まずデータに付随する著作権情報をカードが持つ固有の“鍵”を使って暗号化します。同時に、音楽データはその著作権情報と鍵を使って暗号化されます。暗号化された著作権情報はカードの「プロテクト領域」という場所に保存されます。この領域は著作権付きの音楽を再生したり、リッピングする際に使う専用ソフトがなければアクセスできない領域です。

 カードに保存した音楽を再生する際は、カードとパソコンが相互に正規のものであることを認証した後、プロテクト領域に格納された著作権情報とカードに固有の鍵を使って、データを復号化するわけです。暗号化されたデータ自体を他のカードにコピーすることはできますが、プロテクト領域に格納された著作権情報はコピーできないため、著作権が守られる仕組みです。

【SDメモリーカードの著作権保護の仕組み】

出典:日経パソコン 2004年6月21日号
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