ライブドアは10月26日,インターネット電話ソフト「Skype」を開発・提供しているルクセンブルグのスカイプ・テクノロジーズとの提携を発表した(写真)。ライブドアは,自社のポータル・サイト上に「livedoor スカイプ」を設置。ダウンロードによるSkypeの無料配布を開始した。

 Skypeは,ピア・ツー・ピア技術を利用したインターネット電話。ダウンロードしたユーザー間では無料で通話でき,「SkypeOut」と呼ぶ有料サービスを使えば加入電話や携帯電話にも発信できる。契約プロバイダを問わない点が,プロバイダの提供するIP電話と異なる。従来から有志により日本語化が進められていたが,サポートは英語に限られていた。

 またユーザー情報を管理するサーバー設備を持たないことも特徴だ。「1300万の登録ユーザーがいるが,運営コストはほとんどかかっていない。口コミで広がっているので,マーケティング費も必要ない」(スカイプ・テクノロジーズCEO(最高経営責任者)のニコラス・センストロム氏)。

 ライブドアが今回の発表で明かした内容は,(1)同社のサイト上に「livedoor スカイプ」という利用方法などを説明したダウンロード・サイトを開設,(2)ソフトウエアの日本語化と日本語によるサポート,(3)「SkypeOut」の日本円での決済,(4)SkypeOutの利用料と必要な機器,ソフトウエアのパッケージ販売――など。「ライブドアは,成長性が高く,新しいことにチャレンジする点が当社と似ている。パートナーとして最適と判断した」(スカイプのセンストロムCEO)。

 今後は,加入電話や携帯電話からも着信できる「SkypeIn」のサービス提供も視野に入れている。着信用番号としては「050」で始まるIP電話用の番号を割り当てる見込み。「役所の規制があり今すぐには難しい。ねばり強く交渉していく」(ライブドアの堀江貴之社長兼CEO)。番号の管理などは,国内ではライブドアが担当する。また,ライブドアの提供するIP電話サービス「livedoor SIPフォン」との相互接続も予定している。

 またライブドアはSkypeを利用した新たなビジネスとして,無線LANアクセス・サービスの計画を明らかにした。都心部を中心に,無線LANのアクセス・ポイントを100台単位で設置。無線LANを搭載したパソコンやPDA(携帯情報端末)とSkypeを利用し,都心部では無料で電話をかけられるようにする計画だ。「無線LAN搭載の携帯電話などでも使えるようにしたい」(ライブドアの堀江社長兼CEO)という。

(白井 良=日経コミュニケーション

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