DDIポケットは10月14日,2005年2月から社名を「WILLCOM」(ウィルコム)に変更すると発表した(写真)。同社は,10月1日に米投資会社のカーライル・グループを筆頭株主とする新会社に移行していた。2005年2月まではDDIポケットの社名を継続する。

 WILLCOMという社名は,同社が掲げるネットワーク像を表す「Wireless IP Local Loop」の頭文字と,英単語の「WILL」(強い意志,未来,望み)を掛けたものだ。コーポレート・ロゴは今後作成する。「H"」というブランドについても,リニューアルを予定している。

 同社の山下孟男社長は「高速かつリーズナブルなデータ通信と,PHSの優位性を生かした音声サービスの拡大で事業拡大を目指す」と意気込みを語った。具体的には,新たな圧縮技術の採用と32kビット/秒のチャネルを8本束ねることで実現する,体感速度1Mビット/秒以上の新しいデータ通信サービスを2005年3月までに投入する。「通信料は第3世代携帯電話より安くしたい」(喜久川政樹経営企画本部長)。新しい音声端末についても,早期のリリースを目指すとした。

 「日本初のPHS技術を海外でも伸ばしていきたい」(木下龍一会長)と海外での積極展開を示唆する発言もあった。基地局の設置に関するノウハウなどの技術協力と,海外の通信事業者の人材育成を手掛けたいという。PHSユーザーの拡大により,部品コストなどを抑える狙いもある。

 新会社では,取締役陣に変更があった。最高顧問に稲盛和夫京セラ名誉会長が就任。また社外取締役として,カーライル・グループから安達保日本代表をはじめとした5人,京セラからは西口泰夫社長が就任している。DDIポケットの木下龍一会長および山下孟男社長は,引き続き現職にとどまる。

(白井 良=日経コミュニケーション