新卒、中途とも採用に苦戦する会社は多い。人材確保のために初任給の引き上げなど待遇改善を図るほか、現場の週休2日導入にも本腰を入れる。多額の利益を出して余裕のある今こそ、長年の懸案を改善する好機だ。

 担い手確保が業界全体の重要課題となるなか、採用に苦戦している会社は依然として多い。日経コンストラクションのアンケート調査によると、今年4月入社の新卒採用に関して、売上高1000億円以上の大手では、予定数を確保できなかった会社が45%に上った(図1)。中小の建設会社では53%が予定数を採用できていない。大手、中小を問わず、人材確保に苦戦している様子がうかがえる。

図1 ■ 人材の採用状況
ほぼ半数の会社が予定数の新卒採れず
[新卒]
(有効回答:大手29社、中小116社)
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[中途]
(有効回答:大手27社、中小112社)
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2017年4月入社の新卒採用と、16年4月~17年3月の中途採用について、予定数の採用ができたかどうかを尋ねた。当期の売上高が1000億円以上の会社を「大手」、それ未満の会社を「中小」と分類した

 中途でも思い通りに採れなかった会社は多い。旺盛な採用意欲に対して転職者が少なく、需給のアンバランスが生じている。