改修してデザインを一新。戸建て住宅やマンションの付加価値を高める――。日経アーキテクチュアの2012年1月10日号「現代の腕利き」に登場したルーヴィスは、こうしたリノベーションの設計と施工を一貫して請け負う。2005年の設立以来、約60件のリノベーションに関わり、順調に売り上げを伸ばしている。福井信行代表は、「リノベーションに必要な知識は、現場に飛び込んで体得した」と話す。(日経アーキテクチュア)

 2年くらい前からでしょうか。「リノベーションの仕事を打診された。経験がないので手伝ってほしい」という建築設計事務所からの依頼が結構あります。当社の受注件数は年間平均で10件程度。そのうち3件くらいは、こうした建築設計事務所との“JV”です。

 あくまで個人的な印象ですけれども、リノベーションが一般化し、従来は新築物件を購入していた層がリノベーションにシフトしているように見受けられます。発注者の予算も年々、増える傾向にあります。当社が主に手掛ける東京都と神奈川県のプロジェクトに限って言えば、延べ面積70~80m2の仕事で、予算は1000万円程度という案件が多い。実現はしませんでしたが、2500万円の予算を提示した人もいました。こうした背景もあって、当社の売上高も2009年度の約6000万円から、10年度は約1億3300万円に増えています。

ルーヴィスの福井信行代表。撮影場所は横浜市内の川沿いにある、古い木造2階建ての家屋をリノベーションしたオフィス。約80m2で家賃は9万8000円。「ウェブサイトで営業しているので、高い家賃を払ってまで、交通の便が良い場所にオフィスを構える必要がない」と福井氏は話す(写真:日経アーキテクチュア)
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 当社は必ず設計と施工を一貫して請け負います。ただし内外装が中心です。7人の所員に建築士はいません。建築確認が必要な場合は、一級建築士事務所や構造設計事務所に外注します。

 私も建築士ではありません。学校で専門的な教育を受けたことはない。何でも現場に飛び込み、実践し、体得してきました。不動産会社に在籍している時に不動産取り引きの知識を身に付ける。リノベーションに関心を持ってから、工事の流れを覚えるために改修現場のハウスクリーニングの仕事を始めました。職人とのネットワークを築いたのも、この時です。