顧客が求めているのはデザインだけではない。むしろ事業計画や資金繰りに悩んでいる――。そのニーズを掘り起こすうちに、発注者と一心同体化した、独自の立ち位置を探り当てた。発注者の代理人の立場をとことん貫く姿勢が、厚い信頼を呼ぶ。「現代の腕利き」第2弾は、建築コンサルタント会社「プラスPM」を紹介する。

プラスPMの東京オフィス(東京都千代田区)に立つ木村譲二代表。東京近辺での仕事が増えたため、木村は週の半分を東京で過ごす(写真:日経アーキテクチュア)
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 「私だって、最初は建築デザイナーとして多くの作品を世に残すことを夢見ていた」。大阪市で建築コンサルタント会社「プラスPM」を経営する木村譲二代表は、若き日をそう振り返る。

 「でもね、たくさんの発注者と折衝を重ねているうちに、相手がデザインより重視していることがあると分かってきた。一番彼らが心配しているのは、事業計画や資金繰りのこと。その要望に真正面から応えようとするうちに、自然と今のような業態になった」。こう木村は言う。