PBXは"企業インフラに残された最後の箱物"である

 業種・業態、企業の規模を問わず、ビジネスを展開する上で欠かせないもの。その最たるものがコミュニケーションインフラだろう。社員同士の情報共有や指示・確認に加え、営業活動やカスタマーサポートなど顧客接点としても重要な役割を担う。

 コミュニケーションインフラの中でも、最も身近で馴染み深いものが「電話」である。インターネットの登場以降も多くの企業で継続的に活用されているはずだ。

 その一方、電話には様々な課題が付きまとう。大きなネックになっているのが"企業インフラに残された最後の箱物"といわれるPBXの存在である。インフラとして高価な上、電話回線や社内配線工事が必要になる。電話番号の変更などもベンダーに作業を依頼しなければならず、運用コストも高止まりしがちだ。

 近年はPBXの機能をクラウドサービスとして提供するクラウドPBXも登場しているが、これはPBXをデータセンターでホスティングするサービスにとどまる。機器に依存するため、保守についてはブラックボックスのままだ。

 電話そのものの重要性は依然として高いが、レガシーなPBXに依存しているため、柔軟な運用が難しい。ITシステムの多くはデジタル化によって著しく進化を遂げているのに、オフィスの電話は旧態依然としたまま。導入コストがかさむ上、運用管理が煩雑化し、ビジネス環境の変化に即応することも難しい。これをピュアクラウドの電話システムに刷新することで、高止まりしているコストと管理のハードルを下げ、電話そのものが進化する、まさにこれからの時代に求められるビジネスコミュニケーションツールが求められている。

 その実現に踏み切り、大きな成果を上げている企業がある。法人向け名刺管理サービスで躍進を続けるSansanである。同社では、どのように固定電話機やPBXを撤廃したのか。去る2018年1月16日に開催されたセミナーのセッションの内容を基に、オフィス電話の新しいカタチを考えてみたい。

次ページ以降は日経 xTECH Active会員(無料)の方のみお読みいただけます。