2017年第3四半期 世界ウェアラブルデバイス市場規模を発表

 

 ・2017年第3四半期のウェアラブルデバイス世界出荷台数は前年同期比7.3%増の2,626万台

 ・XiaomiとFitbitが360万台で世界トップ。アップルは272万台で3位

 ・腕時計型はアプリのインストール可能なスマートタイプへの市場のシフトが顕著

 IT専門調査会社IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人)は、2017年第3四半期(7月〜9月)のウェアラブルデバイスの世界出荷台数を発表しました。

 IDCが発行する「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」のデータに基づくと、2017年第3四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比7.3%増の2,626万台となりました。ベーシックウェアラブル(サードパーティー製アプリをインストールできないもの)が前年同期比4.4%減と前四半期からの前年割れが続く一方、Apple WatchやAndroid Wearなどを搭載するスマートウェアラブルデバイスが前年同期比64.9%増と対照的な結果となりました。

 「スマートウェアラブルデバイスとベーシックウェアラブルが異なる成長曲線を描いていることは、ウェアラブル市場で現在起きている変化を明確に示すものである」とIDCのウェアラブルデバイスチームのリサーチマネージャー、レイモン・リャマスは述べています。また、「Fitbit、XiaomiおよびHuaweiが投入しているベーシックウェアラブル機器はウェアラブル市場を形成するのに役立ちはした。だが、アップルやFossil、Samsungなどから登場しているスマートウォッチのような多機能型デバイスへと消費者の好みや志向が変化する中で、各ベンダーはこの市場における成長機会と消費者からの認知を獲得するため、その戦略を軌道修正するための岐路に立たされている」と述べています。

 「販売されるデバイスのタイプが変化するのに伴い、デバイスが販売される場所も変化しつつある」とIDC Mobile Device Trackerのシニアリサーチアナリスト、ジテシュ・ウブラニは述べています。そして「家電系のチャネルはウェアラブルデバイスの販売において依然として大きな役割を果たしているが、MovadoやFossilなどの企業はよりファッション的色彩の濃いチャネルでの展開を図っている。他方、アップルがセルラーモデルを投入したことや、Samsungが通信事業者と長年にわたる関係を維持してきたことは、このウェアラブルデバイスという製品の認知と売上を向上させることにも貢献している」と述べています。

■トップ5カンパニーの動向

 XiaomiとFitbitは第3四半期、共にトップ(注)となりましたが、その商品トレンドは大きく異なっています。Fitbitの出荷台数は対前年同期比で大きく減少した一方で、フィットネス市場での豊富なユーザー資産を継承すべく初めて同社は最近スマートウォッチ「Iconic」を投入しました。Iconicの初期段階でのレビューは期待の持てるものであるものの、同社の出荷台数は前年割れがこの4四半期継続しています。Xiaomiは従来から発売しているフィットネスバンドや腕時計型デバイスに加えスマートシューズを投入し、ラインナップの多様化を図ることで前年同期と比較した出荷台数はわずかな減少にとどまりました。しかしながら、同社の出荷は大半が中国国内向けである状況が続いています。

 アップルの好調な出荷実績は、本四半期後半に行われた新製品の投入によるものです。このWatch 3の出荷量は、同社がこの分野での競争での優位性を維持するのにも十分なものでした。また、セルラーモデルの投入はこの商品に対する潜在的購入者の関心を高め、音声通話、データ通信、ストリーミングなどセルラーモデルならではの機能に対するゆっくりとした、しかし明確なアプローチは、消費者がスマートフォンなしでのユーザー体験環境に順応するための時間を与える事にもなります。

 Huaweiはいくつかの新モデル(Sport Band 2 Pro、B19、B29を含む)を市場に投入したことにより前年同期比で最大の成長となり、初めてトップ5に入りました。また、同社は心拍数の測定が可能なスマートイヤフォン「Sport Pulse Earphones」を発売しています。ただし、Xiaomi同様、同社の市場の大半は中国に限られています。

 Garminの出荷台数は前年同期比3.3%の減少でしたが、ベーシックウェアラブルからスマートウェアラブルへとラインナップの軸足を移行させています。そして今でもGarminは最も多様な製品ポートフォリオを擁するベンダーのひとつです。同社は多くのスポーツやライフスタイルに対応した製品を出しており、そのほとんどでスマートウェアラブル製品を発売しています。

 今回の発表はIDCが発行する「IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2017Q3」(https://www.idc.com/tracker/showproductinfo.jsp?prod_id=962)にその詳細が報告されています。

 ※本プレスリリースは2017年11月30日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。

 注: IDCではシェアの差が1%以下の場合は、統計上同順位と見なしています。

 (※詳細についてはIDC Japanへお問い合わせ下さい。)

<参考資料>

 2017年第3四半期、トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

 *添付の関連資料を参照

 

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参考資料

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0468269_01.JPG