キャリアネットワークのホワイトボックス化に向けた日台共同実験に成功

〜キャリア間のSDNコラボレーションでIP転送ネットワークの汎用化を推進〜

 日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)は、中華電信股●有限公司(Chunghwa Telecom、本社:台北市中正区信義路、董事長:鄭優、以下 中華電信)との実証実験において、伊藤忠商事株式会社(東京都港区、代表取締役社長:岡藤 正広、以下 伊藤忠)、並びに伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:菊地 哲、略称 CTC)と共同で、ホワイトボックススイッチを用いたネットワークを構成・制御するNTTのMulti-Service Fabric(以下 MSF)と、ユーザの用途・目的に応じて多様なプロダクトを制御する中華電信のオーケストレータ技術(NAPA)を連携させ、仮想ネットワーク制御においてキャリアで必要とされるサービス継続性・信頼性を実証することに成功しました。

 4社は、2015年より共同でSDN/NFV技術の検討を開始し、汎用製品を最大限に活用したアーキテクチャにより、さまざまなニーズに迅速に対応するネットワーク技術の確立をめざしています。今回の実験により、ホワイトボックススイッチの機能を最大限に引き出すことで耐故障性・信頼性の高いネットワークが構築可能であることが実証できたため、今後、商用ネットワークへのホワイトボックススイッチの適用に向けた検討をさらに推進していきます。

 ◇●の文字は人偏に「分」の文字です

■共同実験の背景とこれまでの協業の経緯

 近年、キャリアではコスト削減のみならず、急激なトラフィックの増加や多様な利用用途により早く柔軟に対応可能なネットワークが求められています。その実現に向けては、従来のキャリア向けネットワーク製品だけに依存するのではなく、よりグローバルで共通的かつ汎用的な技術・製品を活用することが重要になってきています。こうした中、NTTと中華電信はキャリアネットワークの各分野における課題解決に向けた協業を進めています(図1)。

 ※図1は添付の関連資料を参照

 SDN/NFV分野における協業として、転送SDN技術については2015年9月より、NFV技術については2016年4月より共同で検討を開始しており、またデータセンタ間での伝送SDN技術についても2017年9月より検討を開始しています[1]。

 転送SDN技術とNFV技術について、NTT、中華電信、伊藤忠及びCTCの4社は2017年2月に共同研究及び共同実験実施に関する覚書(MoU)を締結しました[2]。本MoUにおいて4社はさまざまなニーズを満たすネットワークの実現に向けたSDN技術の共通化並びに、汎用的なネットワーク製品(スイッチ等)の積極的な活用をめざしています。

 協業当初から検討を進めている転送SDN技術においては、ユーザ毎のサービス提供に必要なネットワークエッジ、大容量の転送能力が求められるコア・バックボーンネットワーク、クラウドやエンタープライズで重要となるデータセンタネットワークの3つの領域について、キャリアネットワークの抜本的な変革をめざしてホワイトボックススイッチの適用検討を進め、このたびデータセンタネットワーク領域への適用性を証明する共同実験に成功しました。

 本実験は、伊藤忠による中華電信への技術支援調整や台湾メーカとの技術連携支援、及びCTCによるホワイトボックススイッチ(ハードウェア・ソフトウェア)のインテグレーション支援を受け、台湾桃園市の中華電信研究院において2週間実施し12月1日に完了しました。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

 

 

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図1

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リリース詳細

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