日本カードネットワークが、クレジット決済ネットワークシステムにおいてAIによるネットワーク監視を試行開始

日立の「システム稼働リスク可視化ソリューション」を採用

 

 株式会社日本カードネットワーク(代表取締役社長:矢部 真二/以下、日本カードネットワーク)は、このたび、クレジット決済ネットワークシステム「CARDNET」において、AI(人工知能)によるネットワーク監視の試行を12月1日から開始します。本取り組みでは、「CARDNET」のシステムインテグレーションを担当するTIS株式会社(代表取締役社長:桑野 徹/以下、TIS)の協力のもと、株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の「システム稼働リスク可視化ソリューション」を採用しています。

 日本カードネットワークは、AIの機械学習技術を活用してクレジット決済データの流れを分析(*1)および監視することで、システム障害リスクをあらかじめ把握し、障害発生の未然防止を図るほか、万一、障害が発生した場合にも、復旧までにかかる時間を最小限にすることで、システムの安定稼働と決済サービスの品質向上をめざします。

 「CARDNET」は、JCBグループの日本カードネットワークが運営する、クレジットカード会社と加盟店を結ぶクレジット決済ネットワークの一つです。接続するクレジットカードの決済端末は全国で約68万台(*2)にのぼり、クレジット決済関連の年間処理件数も過去10年間で約4倍の約126億件(*2)に増大するなど、日本のクレジット決済における重要なインフラを担っています。日本カードネットワークでは、決済方法の多様化などお客さまのニーズにいち早く対応するとともに、安全で安心なクレジット決済ネットワークシステムの提供に向けた取り組みを進めています。

 今回、日本カードネットワークが採用する「システム稼働リスク可視化ソリューション」は、AIの機械学習技術を活用してネットワーク上のデータの流れを分析し、従来、システム運用管理者では見つけることが困難であったシステムの速度の低下や機器のサイレント障害(*3)など潜在的なリスクを早期に検知するものです。

 具体的には、機械学習技術により通常時のシステムのデータの流れを学習し、稼働しているシステムのデータの流れと比較分析することで、通常とは異なるデータの流れを精緻に監視することができます。また、ネットワーク機器に起因するシステム障害リスクもあらかじめ把握できるため、障害発生の未然防止が図れます。さらに、万一、障害が発生した場合にも、ネットワークデータや周辺機器などの情報を自動的に分析、検知したリスクの要因を推定し可視化するため、障害が発生した箇所や要因を絞り込めるほか、障害箇所から影響を受ける接続先を容易に把握でき、復旧までにかかる時間を最小限にすることが可能となります。

 日本カードネットワークは、今回の取り組みにより、クレジット決済ネットワークシステムの安定稼働と決済サービスの品質向上をめざします。また、将来的には、障害が発生した場合の復旧手順を事前に登録し、自動実行する仕組みを検討するなど、復旧作業の効率化にも取り組みます。

 日本カードネットワークは、今後も、決済インフラに対する顧客の多様なニーズに的確に応え、安全・安心・快適な決済環境の構築に取り組んでいきます。

 TISは、今後も日本カードネットワークのクレジット決済ネットワークシステムの安定稼働をサポートすると共に、ビジネスパートナーとして、さらなるサービスの拡充・品質向上に向けた総合的な支援を続けていきます。

 日立は、本ソリューションをはじめ、多様化する金融機関のニーズに柔軟に対応したシステムソリューションを総合的に提供し、金融機関におけるサービス品質の向上や業務の効率化などを支援していきます。

 *1 クレジット決済データの流れの分析にあたっては、個人情報をはじめとする重要情報を含まない通信データの送信先などのヘッダ部分のみを用いて、分析を行っている。

 *2 日本カードネットワーク2016年度公表値。

 *3 IPネットワーク上で発生する、エラーとして検知されない障害の総称。

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