同一内容の仮想マシンを繰り返し作るのであれば、テンプレートイメージを作成しておくべきだ。毎回一から作ると、手間が掛かるうえにミスが発生しやすい。愚の骨頂である。今回は、(3)テンプレートイメージの作成と(4)テンプレートイメージからの仮想マシン作成の方法を解説する。

(3)テンプレートイメージの作成

 まずは仮想マシンのテンプレートイメージの作成方法を説明する。テンプレートイメージを作るには、仮想マシンのカスタマイズ、仮想マシンの一般化、テンプレートイメージの保存を行う。

3-1 仮想マシンのカスタマイズ

 仮想マシンのカスタマイズとして一般的に、日本語化、Windowsコンポーネントの追加(例えばWebサーバー機能)、最新の修正プログラムのインストール、アプリケーションのインストールを行う。

3-2 仮想マシンの一般化

 Windowsの場合、イメージ作成の準備として、System Preparation Utility(SYSPREP)を「generalize」「oobe」「shutdown」という三つのオプションを付けて実行する。SYSPREPは、サーバーからコンピュータ固有の情報を抜き取るコマンドで、既定ではC:\Windows\System32\Sysprepに保存されている。以下に、三つのオプションの説明を簡単に記す。

/generalize
 一般化する(コンピュータ固有の情報を抜き取る)

/oobe
 Out-of-box Experienceの略。次回起動時に初期化する

/shutdown
 システムをシャットダウンする

 これらのオプションを付けない場合はGUIモードで起動するので、オプションに相当する設定を選択する。

 SYSPREPが完了した仮想マシンを起動してはいけない。再初期化されてSYSPREPの効果が消える。

 LinuxにはSYSPREPに相当する標準機能は存在しないが、AzureのLinuxには「waagent」というツールが用意されており、sudoなどを使って管理者権限で実行する。コマンドは「waagent -deprovision+user」である。シャットダウンオプションはないので、このコマンドを実行したらすぐにシステムをシャットダウンする。

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