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キーパーソンに聞く!モバイル時代のアプリ活用最前線

連携しておいしいサイクルを生む!エブリーが説く、分散型メディアとアプリの華麗なる調理術

2017/11/20 伊藤 直樹=Repro

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 独自のWebサイトを用意し、そこからコンテンツを配信する――。それが従来のメディアの在り方でした。しかし最近では、自社サイトを持つことを前提とせずに、様々なSNSのプラットフォームを使って直接コンテンツを配信する「分散型メディア」が注目されています。

 FacebookやTwitter、Instagramのタイムラインから自然と流れてくる動画コンテンツに手を止めたことがある方も少なくはないでしょう。SNSを通して自社サイトなど一個所にユーザーを集めるのではなく、SNSという“プラットフォーム”を活用しながら各プラットフォームに合ったコンテンツを提供するのが分散型メディアです。コンテンツマーケティングの一つの手法としても定着しつつあるのです。

 連載第2回は分散型メディアとして著しい成長を遂げた後、2016年12月にアプリを投下したエブリーに、分散型メディアとアプリとの連携の秘訣を聞きました。

エブリー DELISH KITCHENカンパニー長 兼 編集長の菅原 千遥さん(左)
エブリー マーケティング責任者 兼 TIMELINE編集長の中村 正太郎さん
[画像のクリックで拡大表示]

 2015年9月設立のエブリーは「動画を通じて世界をもっと楽しく、もっと充実した毎日に」をモットーとして、各プラットフォーム向けに動画コンテンツを配信する分散型動画メディアを展開しています。現在はレシピ動画を配信する『DELISH KITCHEN』のほか、ニュース動画メディア『TIMELINE』、女性向けライフスタイル動画メディア『KALOS』、ファミリー&ライフスタイル動画メディア『MAMADAYS』を毎日運営しています。

 菅原さんは『DELISH KITCHEN』のカンパニー長としてメディア全体を統括、さらに編集長としてコンテンツを統括しています。中村さんはエブリーのマーケティング責任者であり、TIMELINEの編集長も務めています。

分散型メディアは「スタート地点」

分散型メディアの展開アプリのリリースに至るまでについて教えてください。

菅原: スマートフォンの所有率はこの数年で右肩上がりに伸び、スマートフォンを利用している=アプリを利用している時間も長くなりました。米国の調査結果では、スマートフォン所有者の90%がブラウザーではなくアプリに時間を費やしているといいます。

 そこをさらに深掘りして、アプリの中でも一番利用時間が長いのが何かを調査したところ、SNSであることが分かりました。

 あるメディアがほとんど認知されていない(認知ゼロ)状態で、アプリをリリースすると認知を得るまでに時間とお金がかかります。そこでまずは、「短期間で、偏りなく、多くの認知を獲得するために」、多くのユーザーが長時間利用しているSNSという“場所”をうまく活用するべきだと考えました。まずFacebook、Instagramなどへのコンテンツ配信からスタートしたのはこうした理由からです。

 つまり1年目は様々なSNSを通して多くのユーザーを獲得し、2年目で獲得したユーザーを囲い込むためにアプリを展開していくというように、メディア設立当初から段階を踏んで運営してきたのです。

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