「異能」ともいえる際立った能力や実績を持ち、まわりから一目置かれるエンジニアを1カ月に一人ずつ取り上げ、インタビューを掲載する。今月取り上げるのは、プログラミング教育の普及を目指すNPO「みんなのコード」の代表理事である利根川裕太氏。ネット印刷サービス「ラクスル」の立ち上げに関わったことでも知られる。今回は、ITとの出会いやラクスルでプログラミングを始めた理由などを聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経 xTECH/日経NETWORK


 生まれたのは1985年です。最初にパソコンを触ったのは中学1年生くらいのとき。父親が買ったWindows 95パソコンが家にありました。中学3年生くらいからは自分でWebサイトを作り始めました。HTMLを書いてWebページを作ったり、既存のCGIプログラムを設置してパーミッションを設定したり。深くのめり込んだわけではありませんが、その時期にITとの軽い接点はありました。

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 大学は慶應義塾大学の経済学部です。大学に入るとアルバイトをしてMacのノートパソコンであるPowerBook G4を買いました。ちょっとMacが好きな学生という感じです。

 大学を卒業して2007年4月に森ビルに入社しました。社会人2~3年目はエンジニアリングとは関係ない部署で過ごしました。最初は予算管理や経理をして、それから営業に移りました。こうした部署はITとはほとんど関係ありませんでした。

 もう少し刺激的なことがないかと思っていたときに、大学からの親友で後にベンチャーキャピタルを始める佐俣アンリさんが松本恭攝さんを紹介してくれました。松本さんが2009年9月にラクスルを設立した頃です。

 それで松本さんと意気投合して、1年半くらいは森ビルに勤めながらラクスルの立ち上げを手伝っていました。2011年春に森ビルを辞めて、共同創業者としてラクスルに参加することになりました。

 それまでは、プログラミングの経験はほぼゼロでした。Excelのマクロを少し書いてみたことがある程度です。

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