アイ・ティ・アール(ITR)は2017年7月13日、国内におけるSaaS型のIDM(アイデンティティ管理)/IAM(アイデンティティ&アクセス管理)市場の規模推移と予測を発表した。2016年度の売上金額は前年度比30.9%増と、規模はまだ小さいものの高い成長となった。2021年度にかけて2ケタ成長を維持し、CAGR(2016~2021年度)は20.1%と予測している。

SaaS型IDM/IAM市場売上金額推移および予測
(出所:アイ・ティ・アール)
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 SaaS型IDM/IAM市場の伸びの背景には、クラウドサービスの利用増加にともなって、クラウドサービスを含めた統合的な管理における親和性の高さや管理面での一元化への需要が高まっているという状況がある。一部の先進的な企業で導入が進んでいる。また、IoTデバイス管理の一環として、アイデンティティ情報を利用するための研究や実証実験、協業が進みつつある。このことから、IoTの普及にともなった販売の増加が見込まれる。

 ITRでは、セキュリティ侵害による情報漏えい対策や、企業内における内部不正の検知、Office 365などのSaaSによるハイブリッドなクラウド環境のセキュリティ対策として、ID管理が重要な統制手段となりつつあると見ている。SSOを活用した利便性の確保のほか、多要素認証や生体認証、行動解析によるリスクベース認証、運用の安全性の向上のための特権ID管理の需要も増加しているという。

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