今回は、アンケートの結果をExcelで分析して業務に生かす方法を解説していく。

重要統計指標でアンケートを分析する

 M社でWebページの制作を担当しているKさんは、利用者に自社Webページを評価してもらうアンケートを実施した。アンケート結果をもとにKさんは、改善方針を立てたいと考えている。

 今回実施したアンケートは、自社Webページの「情報の質」「情報の量」「役立ち度」「デザイン」「使い勝手」「総合評価」について5段階で評価してもらった。非常に良いが「5」、非常に悪いが「1」だ。回答者は50名だった。回答者ごとに、A列に回答者番号、B~G列に6項目の評価を入力したExcelシートを作成した。

 このようなアンケート結果を分析する場合、やはり基本になるのは各項目についての重要統計指標を算出することだろう。ここでは「平均」「中央値」「最頻値」「標準偏差」の出しかたを見ていこう。

重要統計指標を算出する
「平均」「中央値」「最頻値」「標準偏差」を算出した。こうしたシンプルな数字からでも重要な意味を読み取れる
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MEDIAN関数(統計関数)
=MEDIAN (数値1,数値2,...)
引数リストに含まれる数値の中央値を返す
(1)数値 中央値を求める数値や範囲を指定する
(2)数値2,... 省略可能。引数は255個まで指定できる
MODE.SNGL関数(統計関数)
=MODE.SNGL (数値1,数値2,...)
配列またはセル範囲として指定したデータの中で、最も頻繁に出現する値(最頻値)を返す
(1)数値 最頻値を求める数値や範囲を指定する
(2)数値2,... 省略可能。引数は255個まで指定できる

 52行目には、AVERAGE関数を使って平均値を算出した。また53行目には中央値を算出した。中央値は、データを小さいものから順に並べたとき、その中央にくる値を指す。中央値より小さな数字と大きな数字の個数は等しくなる。中央値の計算にはMEDIAN関数を用いる。

 54行目には、最も頻繁に出現する値を指す最頻値を算出した。その算出にはMODE.SNGL関数を利用する。55行目の標準偏差については、本特集の2回目で紹介したSTDEV.S関数を利用している。

 こうした基本的な統計指標からでも、いろいろな分析を行える。例えば「総合評価」の平均は「3.74」で、5項目の平均値がこの値を上回っていれば評価が高く、下回っていれば評価が低いということになるだろう。「デザイン」や「情報の量」は、総合評価の平均値を上回っているから高評価と判断できる。

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