続いてコスト面で失敗したプロジェクトの原因と対策を見ていく。1745件のうち、コストが超過したプロジェクトは365件(20.9%)あった。

 コスト超過の理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「追加の開発作業が発生した」(64.4%)。「追加の設計作業が発生した」(53.7%)、「見積もりが甘かった」(37.3%)が続く。

 開発や設計で追加作業が発生したのは、その前の要件定義が不十分だったためと考えられる。回答者からも「要件定義の不十分さがコスト超過につながる」という声が目立った。製造業の回答者(業務部門、係長クラス)は「要件の内容がプロジェクトの途中で変わると、コストが増える可能性が高まる」と指摘する。要件定義が鍵を握るのはスケジュール面と同じだ。

 要件定義に関するコスト抑制策として、要件を提示する業務部門の理解と協力を得ることが挙げられる。製造業の回答者(IT部門、係長クラス)は「要件定義の期間を明確にするのが前提。その上で期間外に要件を出すと作業遅れだけでなく、追加費用が発生することを業務部門の担当者に理解してもらう姿勢が重要だ」と指摘する。

図 コスト超過プロジェクトの原因( n=365、複数回答)
追加の開発・設計作業が発生
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見積もりの甘さが露呈

 コスト超過理由のうち、何が最大の要因だったかについても尋ねた。最も多かったのは「追加の開発作業が発生した」(31.2%)で前問と同じ。2位は前問で3位だった「見積もりが甘かった」(19.7%)となり、前問で2位の「追加の設計作業が発生した」(17.5%)をわずかに上回った。

図 コスト超過プロジェクトにおける最大の原因( n=365)
「見積もりミス」が2位に浮上
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 これらの結果から、「見積もりが甘かった」ことがコスト超過の主因の1つと捉える回答者が多いとみなせる。

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