多くのMVNOで現在の主力ビジネスとなっているのが、個人ユーザーを対象とした格安スマホだ。料金やサービスで大きな違いを出しづらい中で、各社とも少しでも特徴を出そうと苦心している。

特定の通信は無料に

 2016年ごろから、いくつかのMVNO事業者が強調しているのが「カウントフリー」だ。カウントフリーとは、特定の通信を無料にするサービスだ。例えばソーシャルネットワーク(SNS)を対象するプランなら、スマホなどの端末からMVNOのネットワーク経由でやり取りしたパケットのうち、SNSとのパケットについては料金を請求しない。

特定の通信を無料にする「カウントフリー」
例えば、SNSへの通信をカウントフリーにしている場合は、利用した通信のうちSNSとやり取りしたものについてはカウントされない
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 一般に格安スマホは、あらかじめ利用できるパケットの容量を決めて契約する。当然使えば使うほどパケットの残量が減っていく。ユーザーの多くは、残りのパケット量を気にして利用している。だが、カウントフリーの対象となっている相手との通信ではパケット量を気にする必要がない。

 カウントフリーの対象となる通信は、SNSだけではない。各社とも、格安スマホ以外のビジネスとの相乗効果を期待して、様々なサービスを対象にしている。

 例えば、LINEが提供するLINEモバイルでは、すべてのプランでLINEの通信は無料。「コミュニケーションフリー」と呼ぶプランを契約すれは、TwitterやFacebook、Instagram向けの通信もカウントフリーの対象になる。最上位の「MUSIC+」プランでは、SNSに加えてLINE MUSICでの音楽ダウンロードも無料にしている。

 それ以外に、ビッグローブの「エンタメフリー・オプション」ではYouTubeやApple Music、Spotifyといった動画や音楽などのサービスとの通信を無料にしている。ソニーネットワークコミュニケーションズのnuroモバイルが提供する「Xperia限定プレミアム帯域オプション」のように、特定のスマホからの写真や動画のアップロードを無料にするといったユニークなプランも登場している。

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